脳由来信号の活用で総額1.2億円の懸賞金—NEDOがニューロテック開発を募集


NEDOが脳由来信号活用のコンテストを開始
NEDOと経済産業省は、「NEDO Challenge、Exploring Neurotech New Markets」の公募を開始する。本事業では、脳由来信号を活用した「パフォーマンス最適化」と「コミュニケーション革新」の二つのテーマで広く成果を募集し、従来にない価値創出を期待している。本事業を通じて、新しい価値領域の創出やコミュニティの形成など、ニューロテック市場のさらなる拡大を目指す。
懸賞金型研究開発方式で新しいシーズを発掘
NEDOは2023年度から「NEDO懸賞金活用型プログラム」を実施している。技術課題や社会課題の解決に資する多様なシーズ・解決策をコンテスト形式による懸賞金型の研究開発方式を通じて募ることで、将来の社会課題解決や新産業創出につながるシーズをいち早く発掘する狙いがある。共同研究などの機会創出、シーズの実用化、事業化の促進を目指している。
2つの募集テーマで多様な人材の集合知を活用
脳波由来信号の活用を含むニューロテック市場は未成熟であり、価値あるユースケースや利用例が十分に見えていない状況だ。本事業では脳由来信号を活用した「パフォーマンス最適化」および「コミュニケーションの革新」の2テーマを設定し、懸賞金活用型のコンテストを実施する。非侵襲での脳由来信号の計測および解析技術の向上・応用探索を通じて、ニューロテック市場を拡大し、将来の日本の国際競争力強化につながる基盤の確立を目指す。
テーマ1はパフォーマンス最適化ソリューション開発
テーマ1では、脳由来信号の活用は現状十分とは言えない状況にあり、特に仕事や余暇など日常生活の質の改善や充実をもたらす技術が求められている。社会における多様な活動場面における、個人およびチームのパフォーマンスを最適化する技術の開発を募集する。成果として、ゼロだったものをプラスにする、あるいはマイナスだったものをゼロにするような、付加価値の向上やコストの削減を期待する。
テーマ2はコミュニケーション革新ソリューション開発
テーマ2では、言語や文化の違い、発話困難といった意思や状態が伝わりにくい場面に加え、ロボットやAIとの協働も広がりを見せていることから、これらに対応するべく新たなコミュニケーションの手段が求められている。脳由来信号により内的状態を補足することで実現するような、多様な環境で多様な相手と意思疎通や相互理解を最適化する新しい表現および支援技術の開発を募集する。感情の認識・可視化や、非言語での意思伝達システムなどの実現を期待している。
総額1.2億円の懸賞金で優秀な成果を支援
懸賞金は1位3500万円、2位1500万円、3位1000万円である。総額1億2000万円で、テーマ1、テーマ2それぞれの受賞者に交付する。また、特定の項目に秀でた応募者がいた場合、総額1000万円程度の特別賞を授与する予定だ。本事業では2段階の審査を行い、応募確認後、書面による予選審査を実施して本選参加者を選定する。本選では、書面およびデモ動画による審査とプレゼン審査を行う。
公募は2026年2月27日から開始予定
公募期間は2026年2月27日(金)から6月30日(火)までである。説明会は2026年3月19日(木)に開催される。受賞者決定と表彰式は2027年2月、懸賞金交付は2027年3月の予定となっている。詳細は公募サイト「neurotechchallenge.nedo.go.jp」を確認できる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000248.000135644.html