海ノ民話俳句コンテスト受賞作発表、209作品から選ばれた入賞作品とは


海ノ民話俳句コンテスト結果発表
一般社団法人日本昔ばなし協会が実施した「海ノ民話 俳句コンテスト ~観て、感じて、ことばで紡ぐ~」の選考結果が発表されました。2025年12月20日から2026年1月17日まで開催されたコンテストには、全国に伝わる海ノ民話を題材とした俳句が多数寄せられました。SNS(X)を通じた募集に対し、応募総数は209作品に達しました。アニメを視聴して地域の歴史や海の環境に想いを馳せて詠まれた作品は、世代を超えて海を自分ごととして捉える新たな機会となったのです。
受賞作品と審査員の講評
厳正な審査の結果、最高賞に選ばれたのは、北海道函館市『ムイとアワビの合戦』をテーマにした「炎昼や 海の底にも 温暖化」(詠み人:しん様)です。特別審査員の星野高士氏は「今の時代の反映はこの温暖化。例えば、海の底にも及んでいる。目の付け所がとても良い」と評価しました。
海ノ民話賞には、長野県小海町『くじらの夫婦』をテーマにした「新緑や 小海を目指す 夫婦旅」(詠み人:崎本ミナト様)が選ばれました。日本昔ばなし協会は「物語そのままを現していて、新緑やとした所が、この作品の鮮やかで初々しい緑色の絵が想像され合っている」と講評しています。
優秀賞3作品の入選作
優秀賞には3作品が選ばれました。高知県安芸市『ナギの木に助けられた漁師』をテーマにした「波音は 地球の息吹 冬の草」(詠み人:亀田かつおぶし様)は、星野氏から「波音から地球へ、そして冬の草と目線の広がりが秀でている」と評価されました。
石川県加賀市『お夏のがんど』をテーマにした「忘れまじ 海への畏敬 焼栄螺」(詠み人:小田毬藻様)については、「栄螺は春の季題。海の闇とした所が妙。中七も大事な表現である」との講評が寄せられています。
北海道函館市『ムイとアワビの合戦』をテーマにした「諍いも 憂いも小事 夏の海」(詠み人:もふもふ様)は、「言葉の扱い方がうまい。諍いと憂いは同じような感じだが違う。夏の海が全部許してくれている」と星野氏から高い評価を得ました。
海ノ民話プロジェクトについて
本コンテストは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として実施されました。「海ノ民話のまちプロジェクト」は、海との関わりと地域の学びを子どもたちに伝え語り継ぐことを目的としています。日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーと込められた思いや教訓を、親しみやすいアニメーションにして、次の世代へと語り継いでいくプロジェクトなのです。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000544.000161057.html