岩手銀行とヘラルボニーが卒業生3,000人を応援、アート作品で地元愛を刻む


若者の県外流出に向き合う、記憶に残る卒業応援プロジェクト
株式会社ヘラルボニーと岩手銀行は、岩手県内の大学卒業生約3,000人を対象とした卒業応援企画を実施する。岩手異彩化プロジェクトの一環として展開するこの取り組みは、若者が故郷を離れることを否定するのではなく、地域全体で卒業生の門出を祝福し、「離れても関係が続く」接点を生み出す試みである。県内企業が連携し、ヘラルボニー契約作家のアート作品を通じて、卒業生へ記憶に残るメッセージを届ける。
背景にある「岩手に愛着はあるが、卒業を境に関係性が薄れていく」という課題
岩手県では毎年多くの若者が大学卒業を機に県外へ進学・就職する。このプロジェクトが誕生したのは、卒業生が「岩手に応援されている」と実感できる体験を提供したい、そして県外へ羽ばたいた後もふとした瞬間に「岩手」を思い出すきっかけを残したいという想いからである。地域企業と大学が連携し、岩手への愛着を記憶として刻むことで、将来的なUターンや関係人口創出につながることを目指している。
アートで表現する岩手の文化と営み
起用作家は鳥山シュウ氏である。2002年生まれの同氏は、細やかで緻密な線の集合体で描かれた動物や風景、妖怪やモンスターのような生き物が楽しげに生活する街並みを表現する。岩手銀行とヘラルボニーとの共創プロジェクトのために描き下ろされた作品には、岩手銀行赤レンガ館やさんさ踊り、奇跡の一本松など、岩手の地に息づく文化と人々との営みが色鮮やかに描かれている。メッセージは「さようならのエネルギー」というテーマで、「別れは、減るものじゃない。進む力に、変わるだけ。」と卒業生を励ます内容となっている。
メディア・交通広告と記念品配布で広がる応援の輪
実施内容は複数の施策から構成される。まず、盛岡駅構内や電車・バス車内などに共通ビジュアル・共通コピーのメッセージを掲出し、交通機関や地域拠点に幅広く卒業生の門出を祝うメッセージを届ける。岩手日報の全面広告は3月1日に、JR東日本車内中づり広告・駅構内広告、IGRいわて銀河鉄道車内中づり広告・駅構内広告、岩手県北バス車内広告、岩手県交通社内広告、地域事業者ポスターは3月1日から3月23日の期間で掲出される予定である。次に、鳥山シュウ氏が岩手をテーマに描き下ろした作品を使用したオリジナルサブバッグとポストカードを制作し、県内大学の卒業生約3,000名以上へ配布する。配布は各大学の協力のもと、卒業式当日または関連行事にて実施予定であり、参加予定大学は岩手大学(約1,450名)、岩手県立大学(約727名)、岩手医科大学(約333名)、盛岡大学・盛岡大学短期大学部(約500名)、岩手保健医療大学(約49名)である。
地域企業が一体となって支援する体制
このプロジェクトには、岩手銀行、IGRいわて銀河鉄道、岩手県北自動車、岩手県交通、岩手日報社、川徳百貨店、JR東日本盛岡支社、県内5大学、そしてヘラルボニーが参画している。街全体に一体感を生み出し、卒業生の門出を地域全体で祝福する取り組みとなっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000528.000039365.html