SNS話題の金継ぎ職人が新ブランド「ANYTSUGI」始動。自宅で本格金継ぎが学べるキットを3月1日販売開始


SNSで累計240万回再生の職人が立ち上げた「ANYTSUGI」とは
ナイル株式会社は、金継ぎ職人・Sho Takeshitaによる新ブランド「ANYTSUGI(エニツギ)」を立ち上げた。SNS上での金継ぎ修復動画が累計240万回以上再生され、国内外で大きな反響を呼んでいる職人による初心者向けキットが、3月1日より販売開始される。ブランドコンセプトは「壊れた瞬間が、新しい始まりになる。」であり、使い捨て文化に対するアンチテーゼとして、日本の伝統技法を世界中へ届けることを目指している。
金継ぎが世界で注目される背景と日本の哲学
金継ぎは、室町から安土桃山時代に確立された日本独自の修復技法である。Googleが世界中の検索データをもとに算出する関心度指標によると、「kintsugi」の世界的な検索関心は過去10年間で約6.2倍に拡大している。大量消費社会への疑問やサステナブルな価値観の広がりを背景に、不完全さを再生の美として捉える金継ぎの哲学は、工芸の枠を超えて世界の思想やデザインに影響を与え始めているのだ。
金継ぎは、縄文時代から培われてきた漆の修復技術、平安時代の蒔絵に見られる金で飾るという美意識、そして茶人・村田珠光が説いた「不完全さにこそ真の美がある」というわびさびの哲学が合わさって生まれた。この技法の本質は、割れや欠けを「隠す」のではなく、器が歩んできた時間の証として「際立たせる」ことにある。傷跡が金色に輝くとき、器は修繕前よりも豊かな物語を纏うのである。
初心者でも安心「ANYTSUGI Kintsugi Kit」の特徴
「ANYTSUGI」は修復プロセスを、単なる修理(Repair)ではなく「Re-Creation(再創造)」と定義している。第一弾プロダクトとして展開する「ANYTSUGI Kintsugi Kit」は、市販の簡易キットに多い合成接着剤やパテを一切使用せず、古来伝わる天然の漆と金粉を採用した本物の素材を使用している。職人が監修した20ページ以上のフルカラー説明書を同梱し、初心者がつまずきやすいポイントを写真多めで丁寧に解説している。
キットに含まれるヘラや筆などの道具は、一度きりの使い捨てではなく、繰り返し長く愛用できる高品質なアイテムを厳選した。訪日外国人や海外の日本文化ファン向けに、英語解説および動画サポートも充実させており、日本の「もったいない」精神と「Wabi-sabi」の哲学を言語の壁を越えて世界中へ届ける構成となっている。修復後は天然の漆を用いているため、再び「食器」として安心して日常でお使いいただける。
販売開始される3つの商品ラインアップ
販売開始される商品は3種類である。「金継ぎキット 金0.1g 銀0.1g」は税込み28,100円で、金粉と銀粉(各0.1g)を含む金継ぎ修復材料一式と手順書がセットになった初心者に最適なキットだ。「金継ぎキット PREMIUM 金0.1g 銀0.1g(日本の骨董割れ皿1枚付)」は税込み41,800円で、100年以上前の日本の骨董皿がセットになっている。「伊万里焼 湯呑 金継ぎ品 金消紛仕上げ」は税込み25,000円の完成品で、明治時代に生産された伊万里焼を金継ぎで蘇らせ、純金消紛を使用してマットで気品ある輝きに仕上げた一点物である。
世界への配送を視野に入れた今後の展開
オンライン販売を皮切りに、日本国内およびアメリカ合衆国・インド・オーストラリア・シンガポール・台湾・韓国への配送を開始する。今後はアジア圏から順次ヨーロッパ圏へと配送エリアを拡大予定だ。世界各地の日本文化ファンや、サステナブルなライフスタイルを重視する層へ向けて、金継ぎの哲学と技法をダイレクトに届ける体制を整えていく。また将来的には、国内外でのワークショップ開催も計画しており、「想いを継ぐ人」のグローバルコミュニティ形成を目指している。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000643.000055900.html