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磯谷博史「回復」展がカスヤの森で開催、破壊から創造へ繋ぐ美術展

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絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
プレスリリースより

磯谷博史による個展「回復」3月12日より開幕

2026年3月12日(木)から5月17日(日)まで、カスヤの森現代美術館にて、美術家・磯谷博史の個展「回復」が開催される。磯谷博史は東京藝術大学で建築を学んだのち、同大学大学院およびロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで美術を学んだ。写真や彫刻、ドローイングを用いた作品は、静止した過去の記録ではなく、鑑賞者と共有する現在の出来事として空間に据えられている。

「なおすこと」が「つくること」へ—破壊と創造の関係性

本展覧会では、破壊を沈黙のままにせず、断片に潜む記憶や創造性を現在のうちに呼び起こし、新たな思考へと接続していく姿勢を示す二つの作品が展示される。本展「回復」では、対照的なアプローチで過去の記憶と向き合う、磯谷博史の二つの主要な作品シリーズを鑑賞できる。

写真作品《パンゲアの破片》で見る精神的な回復

第二次世界大戦末期に破壊されたオーストリア・ロースドルフ城の陶磁器片を、ミルクに浮かべて撮影した作品である。ミルクは再生を象徴する小さな儀式の場として機能し、破壊の鋭い輪郭を柔らかく包み込み、かつて器であった姿を想像のうちに呼び戻す。ここで試みられているのは、失われた形を物理的に復元する「修復」ではなく、分かたれたもののあいだに新たな関係を見いだすことによる、精神的な側面からの「回復」である。

陶芸作品《活性》に見る時間を跨いだ共作

釉薬を纏わない素焼きで焼き締められたこのシリーズは、磯谷自身が収集した約5000年前の土器片を素材として用いている。原始の人々が野焼きで焼成し、生活の中で使用し、壊れていった断片を、現代においていったん泥へと戻し、新たな粘土と混ぜ合わせ、二度目の焼成を施す。過去を単に引用・再利用するにとどまらず、時間を跨いだ共作として過去の創造性を現在へ置き直すことで、静止していた知をいま再び作動させる態度が示されている。

会期中のイベント情報

3月14日(土)14:00からはオープニング・パーティーとギャラリー・トークが開催され、磯谷博史が作品について語る。4月11日(土)14:00からはミュージアム・トーク(磯谷博史 × 中尾拓哉)が開催される。美術評論家の中尾拓哉氏をゲストにお迎えし、磯谷との対談を通して、その表現が言語化されることで、視点や思考に対する深い理解へと繋がる。4月11日のミュージアム・トークは要予約である。

展覧会詳細情報

会場はカスヤの森現代美術館(神奈川県横須賀市平作7-12-13)。開館時間は10:00~17:30(入館は17:00まで)。休館日は月・火・水(4月29日、5月4日、5日、6日は開館)。入館料は一般800円、学生600円、小学生400円。アクセスはJR横須賀線衣笠駅より徒歩15分、または京浜急行汐入駅下車、京急バス衣笠駅行きで約15分、金谷バス停下車徒歩7分。自動車は横浜横須賀道路横須賀ICから約5分。詳細は公式ウェブサイトを参照されたい。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000179515.html