AI映画祭が京都で開幕、グランプリは『This is Me』に決定


世界初・最大級のAI映画祭が京都で開催
2026年3月12日、ロームシアター京都にて「WORLD AI FILM FESTIVAL 2026 in KYOTO」が開幕した。このイベントは、元Apple Computer欧州社長のマルコ・ランディ氏によって創設された、映画と人工知能の交差点を探求する革新的な国際映画祭である。2025年4月に行われたフランス・ニースでの第一回大会では、53の国と地域から1,500作品以上のAI映画が寄せられ、2,000名を超える観客や関係者が詰めかけた。
本開催に至るまでの「Road to WAIFF Cannes 2026」と称されたプロセスの一環として、ブラジル(サンパウロ)、韓国(ソウル)、中国(無錫)、日本(京都)の4都市で予選映画祭が開催される。各国で選出された優秀作品のみが、2026年4月にカンヌで開催される本大会へと招待される予定である。
豪華ゲストによるパープルカーペットセレモニーを実施
イベント当日は、WAIFFのイメージカラーであるパープルカーペットが敷き詰められ、別所哲也、MEGUMI、伊瀬茉莉也、KENTOMORIら豪華ゲストが登場した。実行委員長の和田は「映画の街としての京都で、元々は南フランスのカンヌやニースで開催されていたWAIFFをやれることはすごく光栄に思っています」とコメント。別所哲也も「私たちの映画祭にもたくさんのAIの作品が集まり始めています。映画は技術、テクノロジーとともに生まれてきたわけですが、今日、AIの映画祭が産声を上げるということでお祝いに駆けつけました」と語った。
表現者がAIとどう向き合うかをテーマにしたセッションを開催
パープルカーペット終了後には、「映画、アニメ、CM――今、表現者はAIとどう向き合うべきか?」をテーマとしたオープニングセッションが実施された。登壇者の和田は「僕はAIを使うアニメスタジオも立ち上げています。だからこそAIと徹底的に向き合い、一緒につくっていくパートナーでもある」と語った。広告業界の視点からは、中島が「受け手の人がもうすでにAIを使ってるわけです。つまり受け手の人が世界一賢くなっている。理屈とか情報といった左脳の領域は、皆さんがAIを使ってしまっていて。ですからCMにはもっと右脳というか、感性に訴えかけるものが求められるようになっていく」と指摘している。
また、宮台も「人間もAIも変わらない。データを収集して、皆さんの多くに刺さるものを出しているだけなんですよ。ポイントはどこにあるのかっていうと、人間にしか作れない世界観があるのかということ」と述べ、すべての表現者がその危機感を持つべきだと警鐘を鳴らした。一方、Douglas Montgomeryは「クリエイターや社会がAIに対して何を考え、どう向き合うべきか。私からの答えはたった一言、『Embrace it!(受け入れろ)』。AIを拒絶するのではなく、前向きに使いこなすことが不可欠だと考えています」とコメントした。
5部門の受賞作品が決定、グランプリは『This is Me』
厳正な審査を経て、各部門の最優秀賞および審査員特別賞が発表された。「ベストシノプシス+AIティザー賞」は「Samurai Egg」の中谷学さんが受賞。「20年間お蔵入りとなっていた企画が、今になってAIを使うことで実際に形にすることができた」とコメントした。「ベストAI CM部門」は「The Bowl That Changed the World 世界を変えた一杯 -FREEDOM RAMEN-」が選出され、あぎさんは「この映像の中にはAIじゃないとできない表現というのはあえて入れておりません」と語った。
「ベストAI アニメ賞」は平田茉莉花さんの「This is Me」が選出されている。平田さんは「人って型をめっちゃ欲しがるなと思うんですよ。だったらアニメーションで、葛藤してる子を描いて、みんなが綺麗に生きようとせずに、自分のありのままに生きられれば幸せなんじゃないかなと。そういうことを表現したくて作った作品です」と本作に込めた思いを語った。そして最後に発表された「Japan Best AI Film賞」(グランプリ)にも「This is Me」が選ばれ、同作は2冠を達成した。受賞の瞬間、涙が止まらない様子の平田さんは「普通に誰かに感動してもらいたくて。普通に誰かに明日も生きたいなと思ってもらえればいいなと思って作ったんですけど、こんな賞いただけて本当にビックリです」と感謝の思いを述べた。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000120274.html