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国宝「燕子花図」が競演、根津美術館の開館85周年特別展

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絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
プレスリリースより

光琳派の全貌を展観する開館85周年記念特別展

根津美術館は2026年4月11日から5月10日まで、開館85周年記念特別展「光琳派 -国宝『燕子花図』と尾形光琳のフォロワーたち-」を開催する。日本の絵画史上にそのデザイン性の高い画風で大きな足跡を残す「琳派」は、俵屋宗達から尾形光琳、さらに酒井抱一へと、時代の異なる画家の先人に対する憧れによって画風が継承されてきた。しかし琳派の美術は、この3人だけで生み出されたわけではない。本展では、国宝「燕子花図屏風」の作者である尾形光琳のフォロワーたちに光を当て、知られざる「光琳派」の全貌を展観する。

尾形光琳を支えた高い画技の弟子たち

尾形光琳には、直接あるいは間接に連なるフォロワーたちがいた。中でも高い画技で師の制作をサポートした渡辺始興(1683~1755)、兄・光琳との協働でデザイン性に富む作品を作り出した陶芸家の尾形乾山(1663~1743)は著名である。狩野派の画技を身につけた後、乾山焼の絵付けに携わるとともに光琳に師事した始興は、一方で本草学に通じた公家の近衛家煕に仕えて動植物の写生に秀でた。彼の「燕子花図屏風」は、総金地に燕子花のみを描く発想は明らかに光琳画に基づくが、個々の花の構造を明瞭に描き出そうとする点に、写生に長じた始興の個性が表れている。

光琳の弟子たちが辿った多様な画風

同じく光琳の弟子である深江芦舟(1699~1757)は、京都銀座の年寄筆頭役であった深江庄左衛門の長男に生まれるが、正徳4年(1714)の銀座手入れにより父は流罪となり、自身も処罰を受けた。幼くして光琳に絵を学び、さらに宗達やその後継者たちの作風を慕った。立林何帠は、もとは加賀前田家の医官と伝えられ、江戸で乾山について学び、光琳晩年の号である「方祝」の印を用いて、「光琳三世」とみなされた。本展では、アメリカ・クリーブランド美術館からの里帰り作品も含め、絵画とやきもの約60件で、琳派の歴史に新しい光を当てる。

学生料金値下げと高校生以下の無料入館

本特別展より、学生料金を値下げし、さらに学生料金適用の対象を従来の「高校生以上」から「大学生以上」に変更し、無料入館対象を拡大する。オンライン日時指定予約制で、一般1800円、学生800円となり、障害者手帳提示者及び同伴者1名は200円引き料金が適用される。高校生以下は入館無料となるが、学生料金の適用ならびに高校生以下の無料入館の際は、学生証の提示が必要である。当日券も販売されており、一般2000円、学生1000円の価格設定だが、予約の方を優先してご案内するため、当日券の方はお待ちいただくことがある。

講演会やスライドレクチャーなどの関連催事

会期中は多数の関連催事が開催される。講演会「光琳の風にのって」は2026年4月12日午後2時から3時30分まで、実践女子大学名誉教授の仲町啓子氏を講師として根津美術館講堂で開催される。スライドレクチャー「光琳派 -国宝『燕子花図』と尾形光琳のフォロワーたち-」は、4月17日、4月24日の午前11時30分から午後12時15分まで、また5月7日の午後5時30分から6時15分まで(夜間開館中)に開催される。担当学芸員がスライドを使って展示解説を行い、各レクチャーは同内容である。これらの催事への参加は無料だが、美術館入館料が必要である。申込は2026年3月31日午後1時から当館ホームページで受け付けられる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000155529.html