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学校図書館を変える!自然と本を手にしたくなる「導線づくり」の秘訣

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報道発表
プレスリリースより

廊下に本棚を配置、教室移動で自然と本とふれあう環境

横浜市青葉区の桐蔭学園小学校では、かつての図書室のイメージを大きく変える取り組みを行っている。明るく開放的な「ラーニングスペース」には、ボルダリングの壁やハンモックなどの遊び場があり、その周辺に本棚が配置されている。子どもたちが教室移動やトイレに向かう日常の導線上に、あえて本棚を置くことで、「ついで」に本を手に取る習慣を生み出しているのだ。同校の校長・石故裕介先生は「以前の図書館は本好きの子だけが利用する場所でしたが、いまは、教室移動やトイレに行った『ついで』に本棚をのぞく子がたくさんいます。子どもたちの手が自然と本に伸びる環境づくりが狙いです」と語る。

54巻の多様なテーマで「最初の1冊」との出会いを実現

この学校が特に推奨している「マジック・ツリーハウス」シリーズは、世界累計1億9400万部を超える大人気シリーズだ。同シリーズが支持される理由は、巻数の多さとテーマの多様性にある。恐竜、パンダ、巨大ザメから、忍者、海賊、サッカーW杯、大リーグのドジャース、月探査まで、子どもが「いま」興味を持っているテーマが必ず見つかるのだ。石故先生や司書の先生方は「これなら読んでみたい」という最初の1冊に出会いやすいことが、読書へのハードルを下げる最大の利点だと指摘する。さらにソフトカバーで、学校指定の通学リュックのサイドポケットにスッと入るコンパクトな四六判サイズ。この手軽さだからこそ、通学の電車の中やちょっとした空き時間にも、子どもたちが気軽に取り出して読める。何百人もの子どもが手に取っても形を保つ「丈夫さ」も、学校図書館で高く評価されている。

遊びの中から始まる読書、友だちとの本の輪が広がる

20分間の中休みが始まると、ラーニングスペースに子どもたちがワッと集まる。ひとりの男の子が「マジック・ツリーハウス」の特設コーナー前で本を読みはじめると、自然に友だちが「何読んでるの?」と集まってくる。「ぼくはパンダが好き」「ペンギンもかわいい!」と、ページをのぞきこみながらおしゃべりがはずみ、いつのまにか本をかこんで人だかりができるという光景が生まれている。「ずっとこのシリーズが好きで、たくさん読んでいる」という常連から、「友だちが読んでいるのは知っていたけど、まだ読んだことない」と今日はじめて手に取る子まで、幅広く関心の輪が広がっているのだ。

探究学習や授業でも活躍する、教育効果の高さ

学校現場において、本シリーズは「探究学習」でも大きな教育効果を発揮している。「図鑑などは情報量が多く、高学年にはよいのですが、低学年の子だと『どこを見たらいいかわからない』と迷うこともあります。このシリーズは、紹介されている情報量がちょうどいいんです」と石故先生は語る。巻末に登場した場所や時代、人物などを解説するコラムが、学習の助けになっているのだ。実際、偉人の伝記を学習する際に関連する巻を出しておくと、子どもたちは「あっ、『マジック・ツリーハウス』に出てきた人だ!」とすぐに反応する。自ら調べて学習を深めていく手前の段階で、本シリーズが歴史や科学の知識を学ぶ「入り口」となっているのである。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000019011.000007006.html