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社会と向き合うアート支援、2026年度は9件採択決定

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報道発表
プレスリリースより

ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援が新たなテーマで始動

一般財団法人川村文化芸術振興財団は、社会課題と向き合うアーティストを支援するソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成事業において、2026年度の採択プロジェクト9件を決定した。同事業は2017年の開始から9回目となる今回、新たに「戦争と平和」をテーマ部門として設置した。

「戦争と平和」テーマで過去最多の応募を記録

国際情勢の緊張の高まりを背景に、テーマ部門「戦争と平和」が新設された。従来の自由部門と共に募集したところ、日本国内外から82件の応募が寄せられた。このうち海外からは3件、国内からは79件の応募があった。採択プロジェクトは、戦争や平和、国境や移民、コミュニティのあり方に関するテーマなど、現代社会の課題に取り組む9件の多様な事業である。

採択事業の内容と助成額

単年度支援助成は9件で、助成額は30万円から150万円の範囲で、総額560万円に及ぶ。採択事業には、制度的無責任に関する演劇的再演を行う山本高之による事業や、被差別部落の歴史を触覚的実践で探る小田原のどかのプロジェクトがある。また、佐渡の金山の負の歴史を継承する深澤孝史の事業や、堺国際市民劇団による「殺される側」から戦争を問い直す演劇プロジェクトも含まれた。環境問題に着目したKANTOの「不可視のエコロジーを可視化する」、精神疾患をテーマにした藤本純矢の映像プロジェクト、摂食障害当事者による自助会をライブ配信する事業、徐秋成による多様なルーツを持つ人々との共同制作、齊藤幸子によるクルド人女性との表現活動、社会彫刻の夕べプロジェクトチームによる全国巡回事業が採択された。

長期支援事業も継続

2023年度から開始した長期支援助成の事業1件「Don't Follow the Wind」は、継続支援となる。助成額は50万円である。

審査員と財団の想い

審査員には、NPO法人ART&SOCIETY研究センター代表理事の工藤安代、アーティストの小泉明郎、東京都現代美術館学芸員の藪前知子、文化研究者で実践女子大学准教授の山本浩貴が選出された。財団は、コミュニティや社会にコミットし、地域社会や住民とともに制作や活動を実施し、より良い社会モデルの提示や構築を目指す日本国内で実施されるソーシャリー・エンゲイジド・アートプロジェクトが、より活発化していくことを願っている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000052910.html