18歳が新潮新人賞受賞、注目の新世代作家誕生


第57回新潮新人賞を受賞した有賀未来さん
第57回新潮新人賞を選考委員・上田岳弘、金原ひとみ、又吉直樹各氏の絶賛で受賞した『あなたが走ったことないような坂道』が、2026年3月25日(水)に発売されました。著者の有賀未来さんは2007年東京都生まれで、受賞時は高校3年生という18歳の新進気鋭な作家です。
アイデンティティを描いた作品の内容
作品は、香港で生まれ移民の養父母のもと日本で育った女子高生・星瑤(シンユ)を主人公にしています。世界の残酷さを受け入れきれず、それでも全身全霊、傷だらけで生きていく彼女の姿が描かれています。「あたしは香港人? 中国人? 日本人?」と揺らぐアイデンティティ、母国とは何か、母語とは何か、家族とは何かといった根本的な問いを通じて、読者の心を揺さぶります。女友達への特別な気持ちは愛なのか、といった繊細なテーマも織り交ぜられています。
新世代作家の清新な文体
本作では「『あたしって、何、』真っ赤になった両脚をティッシュで拭きながら、涙が、言葉があふれ出して止められない。」という印象的なシーンが示すように、独自の文体と清新な感性が際立ちます。主人公は「絶望」より速くアイデンティティの揺らぎを駆け抜けていき、新世代作家の輝きが感じられます。
書籍情報
『あなたが走ったことないような坂道』は、四六判変型ハードカバーで、定価は1,760円(税込)です。ISBN番号は978-4-10-356661-8となっています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002766.000047877.html