ヴェネチアン・グラスで驚異の部屋を再現、箱根で2026年開催


未知なるものへの憧憬を表現したヴェネチアン・グラス
箱根ガラスの森美術館は、所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスでみせる驚異の部屋 ~世界の創生~」を2026年4月18日より開催する。15世紀後半のイタリアで流行した「驚異の部屋」をテーマに、ヴェネチアのガラス職人たちが生み出した技巧の数々を紹介する企画展だ。
ヨーロッパ中を魅了した東方貿易の成果
15世紀後半、イタリアの諸侯や貴族たちは、ヴェネチア経由の東方貿易によって得た、ヨーロッパ以外の動植物や鉱石、工芸品などを納めた博物陳列室を作り始めた。やがてドイツを中心にヨーロッパ中で陳列室が流行すると「驚異の部屋」と呼ばれ、現代の博物館や美術館の原型となっていく。
未知の世界の物品に知的好奇心を刺激されたヴェネチアのガラス職人たちは、宝石や鉱石を真似たガラスや、中国の白磁を模倣したガラスなど新たな技術開発を行った。こうして生み出した様々な色や模様の作品は、ヨーロッパ中を魅了し、ヴェネチアン・グラスの名声を轟かせたのである。
坪谷隆写真展でカーニバルの華やかさを表現
同時開催として、ヴェネチアのカーニバルを題材にした坪谷隆写真展も開催される。ヴェネチアでルネサンス期から続く蒐集の伝統は、16世紀から17世紀になると、貴重品からより好奇心を刺激するものへと対象が変化していった。その中には様々な国の衣装も含まれており、これらはヴェネチアのカーニバルの仮装衣装にも影響を与えている。写真家・坪谷隆氏は、往時のヴェネチアの姿を写真作品によって現代に蘇らせ、文化の爛熟期を迎えた18世紀を彷彿とさせる光景を表現する。
開催概要と入館料金
開催期間は2026年4月18日(土)から7月12日(日)までで、会期中無休(天候による臨時休館あり)。開館時間は午前10時から午後5時30分(入館は午後5時まで)。入館料金は大人1,800円、大高生1,300円、小中生600円だ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000113812.html