入間市のネックストラップが大賞受賞、藍色で日本の伝統を表現


狭山茶のまちが越前織コンテストで大賞を獲得
埼玉県入間市がデザインしたオリジナルネックストラップが、「第10回越前織ネックストラップデザインコンテスト」において全国188点の応募の中から大賞(10点)に選ばれた。受賞作品は「世界の狭山茶へ」と名付けられ、織ネーム・ワッペン・織テープで国内シェアトップを誇る福井県の地場産業「越前織」の技術によって完成した。2025年の大阪・関西万博を経て、日本三大銘茶「狭山茶」のPRに力を入れている入間市にとって、新たな発信ツールとなるが期待されている。
伝統色「藍」に込めた入間市の思い
限られた20mmの幅には、日本の伝統文様「矢絣(やがすり)」や茶の花、市のマスコットキャラクター「いるティー」、そして市のパーパス(心豊かでいられる、「未来の原風景」を創造し伝承する。)がデザインされている。狭山茶の産地である入間市としては通常、茶を連想させる緑色を選ぶことが多いが、今回は「日本の伝統を世界にも知ってほしい」という強い思いから、あえて緑色を外し、日本の伝統色である藍色を採用した。このデザイン選択は、伝統を大切にしながら未来へ歩む入間市の姿勢を表現している。
複雑なデザインを織物で再現した技術
本コンテストは製造を担う企業が自社で製造したいデザインという観点で選考を行う独自の手法をとっており、入間市の作品はその中で見事選出された。細かなデザインを実際の越前織ネックストラップとして完成させたのは、同コンテストで審査を務めた高岡細巾織物株式会社(福井県坂井市)である。3月2日に福井県坂井市で行われた表彰式で実物を手にした入間市の担当者は、プリントではなく糸の重なりで表現された仕上がりに驚くほどのクオリティだったと感動の声を寄せている。矢絣柄の上にいるティーのイラストを重ねる表現は、織物としては非常に難易度が高い挑戦であったが、ベテランと新人のデザイナー、織子によるチーム連携で何度も納得がいくまで柄の確認と修正を繰り返して実現した。
地域文化の継承と今後の展開
完成したネックストラップは入間市役所内でも好評で、現在は職員らが着用している。今後は市制施行60周年のプレゼント企画などでも活用していく予定である。入間市にもかつては地域産業として栄え、現在は有志によって守られている「野田双子織」があり、万博ではお土産のコースターとして提供した。今回、発展をし続ける越前織に触れたことで、入間市としても改めて地域文化を見つめ直す機会となった。今後も同市は狭山茶や伝統の価値をさまざまな共創により発信し続けていく。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000211.000039058.html