ケムリ研究室の新作『サボテンの微笑み』シアタートラムで東京公演開幕


ケラリーノ・サンドロヴィッチ×緒川たまきの新作舞台がスタート
ケラリーノ・サンドロヴィッチと俳川たまきが手掛ける演劇ユニット「ケムリ研究室」の第5回公演『サボテンの微笑み』が、シアタートラムにて東京公演を開幕した。本作は岸田國士の短編戯曲『温室の前』に想を得た作品で、外界と隔絶された暮らしを送る兄妹に降りかかった恋愛騒動を描く会話劇である。
昭和3年の東京郊外を舞台にした小さな物語
舞台は昭和3年、東京郊外の立派な洋館。学と空子の兄妹は、親の遺産で何不自由ない暮らしを続けながらも侘しさを拭いきれずにいた。温室で植物を育てる兄と、世話をする妹の親密な関係は夫婦のようなもの。だが旧知の夫婦・日乃出とマユミ、学の旧友で作家の鳥羽が来訪することで、その暮らしに変化の兆しが見えてくる。レコードに慰められ、孤独を認め合う二人の複雑な心模様が浮き彫りになっていく。
ロマンティックコメディーから不条理劇まで、ケムリ研究室が目指した「小さな物語」
これまでロマンティックコメディーから不条理劇、ディストピアものまで壮大な虚構を組み上げてきたケムリ研究室が、敢えて「小さな物語」に取り組んだ本作。演劇ならではの愉しみが詰まっている。時代や人間関係の設定こそ古風でささやかだが、そこで描かれる人間の表情や感情は瑞々しく、艶っぽくさえある。垢抜けず時に風変わりな兄妹のふるまいから見える純粋さや率直さ、互いの恋路を思いやる優しさが、訪問客たちとの笑いを通じてさらに切実さを増していく。
東京公演は4月19日まで、その後全国巡演
ケムリ研究室のコメントでは「劇中のプライベートな時間を大切に作った」「幸せと不幸せの狭間にある複雑な味わいを追い求めて辿り着いた」と述べられている。東京公演はシアタートラムにて3月29日から4月19日まで上演。チケットぴあでは開演3時間前まで購入可能な当日引換券を販売中で、当日券も残席がある場合のみ開演1時間前より劇場内受付で販売される。その後、兵庫(4月24日~26日)、豊橋(4月29日)、北九州(5月2日~3日)、新潟(5月9日~10日)で巡演予定である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000277.000046095.html