芥川賞受賞作『ゲーテはすべてを言った』韓国で10万部突破


韓国で急速に広がる日本文学の輪
朝日新聞出版が刊行する鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』の韓国語版『괴테는 모든 것을 말했다』が、2025年11月の発売からわずか3カ月で累計10万部を突破した。韓国最大級の書店ランキングである教保文庫、Aladin、YES24の主要オンライン書店3社すべてで総合1位を獲得し、韓国で今もっとも読まれている日本文学として注目を集めている。
主要書店3社で総合ランキング1位を独占
第172回芥川賞受賞作の『ゲーテはすべてを言った』が韓国でイ・ジス氏により翻訳され、主要オンライン書店3社すべてで総合ランキング1位を獲得するなど、日本文学作品として異例のヒットとなった。教保文庫では4週間、Aladinでは5週間、YES24では1週間にわたり総合1位の座を守り続けている。
発売初期には、韓国文学読者に大きな影響力を持つ評論家のシン・ヒョンチョル氏と作家のウンユ氏による推薦がSNSや読書コミュニティで話題となり、売上を牽引した。さらに出版直後、韓国出版界で最も影響力のある評論家の一人であるイ・ドンジン氏が本書を「11月の今月の本」に選出し、自身のYouTubeチャンネルで紹介動画を公開したことで読者の関心が一気に高まり、売上が爆発的に伸びたのである。
韓国読者から熱い感想が続々
韓国の読者からは「次世代の巨匠が登場した」「ささやかで愉快」「ミステリーとしても面白い」「知的好奇心を大きく刺激する作品」「もう一度人生を見つめ直させられた」といった熱い感想が寄せられている。日韓累計17万部突破を記念して、日本でも新しい帯で書店に並ぶ予定である。
著者・鈴木結生によるコメント
著者の鈴木結生は「もし小説が外国で読まれるなら、それは作者ではなく、翻訳者のおかげである」とゲーテが言ったかどうか分からないと前置きしながらも、「まさか、韓国の読者の方々にこんなにもこの作品が受け入れられるとは思ってもみませんでした」とコメントしている。
『ゲーテはすべてを言った』について
本作は高名なゲーテ学者・博把統一が、一家団欒のディナーで彼の知らないゲーテの名言と出会うところから始まる。ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るアカデミック冒険譚である。創作とは何か、学問とは何かという深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う第172回芥川賞受賞作となっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002328.000004702.html