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19世紀の博物画で鳥の美しさに取り憑かれた人々の執念を追体験

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絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
プレスリリースより

カメラのない時代、博物画で記録された鳥の姿

2026年4月18日(土)~9月28日(月)、埼玉県所沢市のところざわサクラタウン内「角川武蔵野ミュージアム」4F荒俣ワンダー秘宝館にて、展覧会「ワンダーバードに憧れて 鳥に取り憑かれた人々」が開催される。博物学者の荒俣宏氏が編纂の過程で収集した博物画コレクションから、主に19世紀に刊行された貴重な博物図譜に掲載された約120点の博物画を公開する企画だ。

カメラが普及する以前、学者たちは対象を美しく記録することに執着し、克明にその姿を書き留めた。羽毛の細部や反射による羽の輝きまで描き込まれた鳥たちの姿は、実物以上に美しいこともあったという。荒俣氏は「ヒトは生物の中で一番最後に生まれた末っ子だから、先に生まれた動植物のすることを見て生き延びる方法を学ぼうとした」と語り、古代から人が憧れた鳥への関心の深さを強調している。

執念が生んだ新技法―ハチドリの輝きを金箔で再現

展覧会の見どころの一つが、フランスの銅版画家ジャン=バティスト・オードベル(1759〜1800)による『黄金の鳥、あるいは金属の光沢』(1802-05)である。オードベルはハチドリの羽がなぜあれほど美しく輝くのかという疑問を抱き、その解明に取り組んだ。彼の執念は理論研究に留まることなく、博物画での再現にまで及んだ。刷り上がった版画に鮮やかな油絵具を差し、箔押しの要領で金色を加える新技法を考案して、光沢と立体感の表現を追求している。

神話から学問へ―鳥への見方の変化を辿る

古代から人が憧れた鳥は、神話や伝説においては神に近い存在として扱われた。大航海時代を経て世界中の鳥は博物画として描かれ、美術、アートとしても親しまれるようになった。本展では、フランソワ・ルヴァイヤンの『フウチョウの自然史』(1801-06)やジョン・グールドの『ハチドリ科鳥類図譜』(1849–61)など、主に19世紀の著名な図譜を展示する。博物学者たちの執着ともいえる鳥へのフェティシズムの歴史を追いながら、鳥に取り憑かれた人々の視線を博物画を通して追体験できる。会場では博物画の他、剥製も約10点展示予定で、展示空間は鳥かごをイメージして設計されている。

展覧会情報

会場は角川武蔵野ミュージアム 4F 荒俣ワンダー秘宝館(埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内)。会期は2026年4月18日(土)~2026年9月28日(月)で、休館日は毎週火曜日、6月1日(月)~5日(金)だが、5月5日(火・祝)、8月11日(火・祝)、9月22日(火・祝)は開館。営業時間は10:00~18:00(最終入館は17:30)である。チケット価格(税込)はオンライン購入または当日窓口購入で、一般(大学生以上)1,400円、中高生1,200円、小学生1,000円、未就学児無料。本展覧会の他、スタンダードチケットエリア(常設展エリア)もご覧いただける。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000123526.html