ENNE ZERO今月発売決定、問い合わせ殺到のペダル付き特定原付スペック公開


ENNE ZEROとは、ペダルで走る特定原付
注目を集めるENNE ZEROの主なスペックが明かされた。タイヤサイズは街乗りでの扱いやすさと小回り性能を重視し14インチを採用している。本機から48Vバッテリーを採用することで、よりパワフルになった。フレームはENNE T600GRのX303フレームをベースとしながら、よりスマートで洗練されたデザインへと進化している。
ENNE ZEROに搭載されるコントローラーは、3kW級電動バイクに匹敵する高い性能を備えており、独自の「ZEROシステム」に対応するよう設計されている。定格出力は600W、瞬間最大電力は1500Wで、バッテリーはPanasonic等の48V7.8Ahを採用予定だ。
特定原付の3大課題をすべて解決
ENNE ZEROは特定原付の3大課題である「登坂能力」「航続距離」「電池切時の走行」をすべて解決する。アクセルもペダルも使える免許なしで乗ることのできる唯一の乗り物となる。ペダルをつけることは相当な技術的苦難があったが、駆動用ペダルがある利便性は計り知れず、現在販売されている特定原付の3大課題の解決に成功した。
ダイナミックブレーキとAIが実現する20km/h制御
ENNE ZEROのペダルは、発電のための入力装置ではなく、人がペダリングした力をそのまま車輪の駆動に使う走行のための機構として設計されている。走行用ペダルを持つ駆動系で20km/h上限をどう成立させるかが重要課題だった。
この仕様ではダイナミックブレーキを採用し、速度管理をモーター出力側だけで完結させない設計になっている。走行用ペダル構造では人力による駆動が加わるため、速度上限の設計は制動側の制御まで含めて成立させる必要があるからだ。電磁ブレーキの一種であるダイナミックブレーキは、ぬるっとした感覚で自然に20km/hの速度抑制をしてくれる。
ダイナミックブレーキの制御は、ENNE ZEROシステム搭載のAIが担当する。AIは車速、ペダル回転、走行状態、電源状態をまとめて判断し、20km/h上限を維持するために必要な制御量を演算する。加速の意思や加速の強さを感知し最適なブレーキ力を計算することで、滑らかな速度抑制を実現している。
バッテリー切れでも帰宅できる設計
特定原付の不安は、電池が切れた瞬間に一気に現実になる。ENNE ZEROは走行ペダルを備えているため、バッテリー残量が少ないときでも、ペダルで移動を続けるという発想を最初から入れている。ウェイクアップ機能とENNE ZEROシステムAIが車両の走行を検知すると、必要な制御系を起動し、車速管理や保安機能に必要な制御状態を立ち上げる。つまり、ENNE ZEROはただ「漕げるだけ」の車両ではなく、帰れるように考えた車両なのだ。
坂道に強く、押し歩き知らず
従来の特定原付は、平地では便利でも、坂道で不満が出やすい乗り物だった。少しきつい坂になると速度が落ち、ひどい場合は押し歩きが頭をよぎる。ENNE ZEROはこの弱点をそのままにしない。アクセルだけに頼らず、走るためのペダルで人の力を足せる構造にすることで、坂道でも移動を続けやすくしている。ENNE ZEROの価値は、坂を速く駆け上がることではなく、坂で止まらないこと、押さずに済むこと、移動がそこで終わらないことにある。毎日使う乗り物として、この差はとても大きい。
航続距離は実質無限大へ
特定原付のエネルギー源は通常バッテリーのみで、駆動力も電力のみに依存している。航続距離を伸ばそうと思えばバッテリーを大きくする以外方法はなかった。しかしENNE ZEROは電動アシスト自転車と同程度の航続距離までのびるため、同じバッテリー容量の他社と比べ大幅に伸びる。自転車走行時の航続距離は142km以上で、実質無限大に近い。
強いアシスト感を備えた1:5アシスト構想
ENNE ZEROは特定原付なので、アクセルでの走行も可能だが、今回本気で打ち出したいのはそこではない。新たに発表されるのは、人力1に対して5相当のアシスト感を目指す「1:5アシスト」構想だ。これは速さを競う話ではなく、20km/hまでの実用速度域で、発進がラク、坂がラク、荷物があってもラクという体感をどこまで押し上げられるか、その勝負である。電動アシスト自転車は便利だが、坂で脚を使う、再加速で頑張る、荷物があると急にしんどい。「速くなくていいから、もっと押してくれ」と感じたことがある人は多いはずだ。ENNE ZEROは、スピードではなく、アシスト感で選ばれる車両を目指している。
20km/hは街中で十分な実用速度
「20km/hだと自転車の代わりには遅いのでは」という疑問が出ることもあるが、街中の現実はすでに数字が出している。日本の実走調査では、自転車の平均速度は学生・成人で14.6km/h、幼児児童・高齢者で11.4km/hだった。街中での自転車利用は、そもそも20km/hフル巡航が当たり前の世界ではない。信号があり、交差点があり、歩行者がいて、止まってまた発進する。そういう街中では、最高速の数字より、発進の軽さ、再加速のラクさ、坂で失速しないことのほうが、はるかに満足度に直結する。2026年4月1日からは、自転車にも青切符制度が導入され、違反の例には通行区分違反も含まれる。ENNE ZEROは、速さを見せびらかすための車両ではなく、20km/hまでを、今までよりずっとラクにするための車両だ。
ENNE ZEROが向いている人
ENNE ZEROは、駅までの移動や近距離通勤をもっとラクにしたい人、坂の多い地域で今の電動アシスト自転車に物足りなさを感じている人、荷物が多い日でも発進や登坂をラクにしたい人、電池残量を気にしすぎずに移動したい人、スピードやアクセルより強いアシスト感を求めている人に向いている。ENNE ZEROは、特定原付にペダルを付けただけの車両ではなく、坂に強く、電欠でも帰れて、20km/hまでの移動がラクになる価値を、本気で取りにいく車両である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000078121.html