朗読劇が渋谷で開幕、チェーホフとゴーゴリの名作をオムニバス上演


声優が紡ぐ朗読劇、4月24日より渋谷キャストで開演
『「声優が紡ぐ朗読劇」約束不履行/検察官/めでたい結末』が2026年4月24日(金)~4月25日(土)に渋谷キャスト(東京都渋谷区渋谷1-23-21)にて上演される。野坂実を演出に迎え、時代を超えた不朽の名作3作をオムニバス形式で連続上演するこの公演は、個性豊かな登場人物たちが織りなす世界へ観客を招待する。チケットはカンフェティにて発売中で、指定席は2,200円(税込)である。
デイモン・ラニアン原作『約束不履行』の魅力
アメリカの作家デイモン・ラニアンが書いた『約束不履行』は、敏腕の新聞記者として知られる彼がニューヨークのブロードウェイを舞台に執筆した短篇小説である。ラニアンは1930年代から70篇以上の短編を手がけ、その中には名作ミュージカル『ガイズ&ドールズ』の原作も含まれている。本作は、お金のためなら汚い仕事も辞さない私立探偵ハリーが、依頼者との約束と秘密を律儀に守る男としての矜持の間で揺らぐ様を描く。百万長者チューズデイからラブレターを取り戻すという身勝手な依頼に腹を立てながらも、ハリーはその女性の家へ向かうことになるのだ。
ゴーゴリの風刺喜劇『検察官』が映すロシア社会
1809年ウクライナに生まれたニコライ・ゴーゴリは、帝政ロシアの首都ペテルブルクで働きながら作家活動を行った。演劇に熱中していた学生時代の経験が、戯曲『検察官』の創作につながったとされている。この作品が上演されると、庶民に圧倒的な支持を得る一方で、その風刺性から各方面から非難を受け、ゴーゴリはロシアを出国してドイツやイタリアで余生を送ることになる。1852年に43歳の若さで亡くなった彼の作風は、ドストエフスキーら後進の作家たちに大きな影響を与えた。田舎町に滞在する若い旅人が検察官と勘違いされ、町の人々が不正を取り繕うために奔走する筋立ては、権力に対する人間のありようを鮮烈に浮かび上がらせる。
チェーホフ作『めでたい結末』に秘められた人間関係の妙
日本の明治時代にロシアで活躍したチェーホフは、ゴーゴリより2世代下の作家である。「かもめ」や「桜の園」などの戯曲で知られる一方で、医学部の学生時代から短篇小説の執筆を始め、生涯で500を越える小説を残した。1887年に発表された『めでたい結末』は、結婚の機会を逃してきた52歳の車掌が仲介役の女性に自分の好みや注文をとうとうと述べる場面から展開する。車掌がその女性に気づく何かとは何か、わずか50分の上演時間の中で明かされる物語の秘密である。
公演情報:日程・出演者・チケット料金
公演は2026年4月24日(金)19:00~、4月25日(土)14:00~、16:00~、18:00~の計4回にわたって実施される。開場は各回20分前で、上演時間は約50分である。出演者には新田純輝(ベストポジション所属)、南真由(円企画所属)ら声優が参加し、製作は株式会社シアターワークショップが手がける。演出の野坂実をはじめ、音響の島村幸宏、制作協力のノサカラボなど、実力派スタッフが集結した本公演の完成度は、必見の価値がある。チケット料金は指定席2,200円(税込)で、カンフェティにて購入できる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003627.000013972.html