後藤那月が川久ミュージアムで個展、熊野の「気配」を表現


個展「ひそやかにいる|Indwelling」2026年4月開催
川久ミュージアムでは、2026年4月17日(金)から5月31日(日)まで、アーティスト後藤那月による展覧会「ひそやかにいる|Indwelling」を開催する。本展は、昨年から熊野に何度も滞在したアーティストが、その土地の気配を身体に沁み渡らせたことから企画された。展覧会では、熊野に潜む〈気配〉について問いかけ、鑑賞者のなかに気配が浸透するとき、目に映る風景と内に宿る心情が重なる神秘的な体験へと導く。本展は、紀南アートウィークがディレクション、キュレーションを担当している。
川久ミュージアムの建築空間を活かしたインスタレーション
川久ミュージアムは、独自の建築美と空間性を活かし、現代アートの新たな体験を提示する場として活動している。本展では、ミュージアムの持つ建築空間を舞台に、作品と空間が緩やかに溶け合う構成が試みられる。鑑賞者は空間を歩む中で、視覚だけでなく身体感覚を通じて、そこに「ひそやかに在るもの」と出会う体験へと導かれることになる。見どころは、建築空間を活かしたインスタレーション、熊野の「気配」をテーマにした新作群、そして視覚だけでなく身体感覚に訴える没入型展示である。
アーティスト後藤那月のプロフィール
後藤那月は2001年秋田県生まれ。2024年に秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻を卒業している。自らの生活と地続きにある土地を渡り、歩くことを続けており、ある場において瞬間的に出会う気配や風景、それらと呼応するように揺さぶられる感覚、さらには人に深く潜在する普遍的な心象との関係性を模索している。主な展覧会には、2022年「息の緒の通い路」(秋田,新屋NINO)、2023年「NOWHERE "Where Do We Come From"」(東京,YAU STUDIO)、2023年「星影のたもと,うたは渡るる」(秋田,新屋NINO)、2024年「そして再び訪れて、また」(京都,HAPS HOUSE)がある。
展覧会情報と入場料金
展覧会名は『ひそやかにいる|Indwelling』、会期は2026年4月17日(金)〜5月31日(日)。会場は川久ミュージアム(和歌山県西牟婁郡白浜町3745)である。入場料金は川久ミュージアム入場料1,000円。白浜町民の方は川久ミュージアム入場無料で、白浜町民と確認できるもの(運転免許等)をご持参いただく必要がある。障がい者手帳をお持ちの方も川久ミュージアム入場無料となっている。主催は川久ミュージアム、ディレクション・キュレーションは紀南アートウィーク実行委員会、協力はアウラ現代藝術振興財団、Artport株式会社である。
個展のテーマ「ひそやかにいる」と空間体験
本展のテーマ「ひそやかにいる|Indwelling」は、奥という概念を端緒として、私たちに潜在する風景に触れるための空間を立ち上げようとするもの。奥とは特定の地点に固定された場所ではなく、ある瞬間において偶然の均衡として現れる概念である。制作の背景には、後藤が自らの肉体を通して精神を媒介とし、対象物の輪郭に触れようと試みる一貫した姿勢がある。対象が内包してきた風景や温度、時間の蓄積、気配すら内在化し、その存在の視座に身を寄せるのだ。作品は情景を纏い、鑑賞者の記憶にそっと触れながら静かな領域へと導く。躍動的で華やかな印象をもつ川久ミュージアムですが、本展で浮かび上がる〈気配〉に身を委ねるとき、その奥に秘められた静謐な美しさにも触れることができるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000253.000049009.html