オオカミとコヨーテとジャッカル。あなたは違い、分かりますか?【わずかな違いを判別 見分ける君】


イヌ科の祖先は、すでに絶滅してしまったハイイロオオカミ(タイリクオオカミとも言う)と言われ、約2万年~4万年前に分岐したという説が有力。
ハイイロオオカミには30種類以上の亜種がいて(明治時代に絶滅したニホンオオカミも亜種)、そのどれがイヌになったのかはわからないが、どこかの時点で人類と出会い、馴化(飼いならされて)イヌになったわけだ。
地域的には西アジアで馴化が起きたと考えられていたが、ミトコンドリアDNAを調べてみたところ、犬の起源は東アジアである可能性が高いと示唆された。
ちなみに、柴犬もかなりオオカミに近いDNAを持っていると言う。
馴化されると顔が可愛くなると言われているが、柴犬も顔つきはオオカミよりだいぶ柔和だ。
このイヌ科にはタヌキやキツネもいるが、見た目でだいたい判別できる。
しかし、(馴染みがないということもあるが)似た種も多くいて、単体でコヨーテやジャッカルがでてくると、どこがどう違うのかと思ってしまう。
そこで今回は、オオカミとコヨーテとジャッカルがどう違うかを見分けてみたい。
判別1オオカミとコヨーテとジャッカル
オオカミ
イヌ科イヌ属
オオカミはイエイヌの直接の元祖であり、イヌ科最大の動物。社会性があり、リーダーを中心に群れをなし、大型草食獣を狩る。広く北半球に生息したが、次第に個体数が減り、かつて日本にいたニホンオオカミも明治期に絶滅してしまった。
生息地 北半球
体長 約100~160㎝
体重 30~50kg以上
食性 大型草食獣
生態 群れ

コヨーテ
イヌ科イヌ属
コヨーテは北米に生息し、オオカミの近縁だが、少し小さく、キツネに似ている。
遠吠えの声に特徴があり、「歌う犬」とも呼ばれる。
生息地 北米
体長 約80~130㎝
体重 7~20kg
食性 小動物など
生態 家族、ペア、単独

ジャッカル
イヌ科イヌ属
ジャッカルはアフリカ、南アジア、南ヨーロッパに生息。夜行性で、死肉、残飯、小動物を食べることからスカベンジャー(腐肉食動物)と言われる。
キンイロジャッカル、アビシニアジャッカル、セグロジャッカル、ヨコスジジャッカルの4種の総称。
生息地 アフリカほか
体長 約60~100㎝
体重 7~15kg前後
食性 死肉、残飯など
生態 ペア、単独

ついでに判別ディンゴとリカオン
ディンゴ
イヌ科イヌ属
ディンゴはタイリクオオカミの亜種。3000年~4000年前に、高度の航海技術を持ったオーストロネシア人(台湾原住民、フィリピン諸民族、マレー人、メラネシア人、ミクロネシア人、ポリネシア人など)に連れられてオーストラリア大陸に入り、アボリジニに飼われていたが、次第に野性化していった。厳密にはイエイヌではないが、広い意味では野生化したイヌと言える。

リカオン
イヌ科リカオン属
リカオンはジャッカル同様、アフリカに生息するが、死肉はあさらない。
昼行性(薄明薄暮時)で狩りをする。見た目はハイエナ似。
ハイエナと生息地域が似ており、混同されることもあるが、リカオンはイヌ科、ハイエナはハイエナ科(ネコ科に近い)。
ハイエナよりは小さいが、ハイエナより耳が大きい。

リカオン(lycaon)は、英語でいうと「Wild dog」。イヌ科に属す。
生息地と食性、行動が似ているためにハイエナと混同されるが、下の写真を見ればわかるとおり、比べると一目瞭然。
ハイエナ
ハイエナ科
ハイエナはイヌ科に見えるが、ジャコウネコ科の近縁。サバンナに棲む。ライオンなどの食べ残しを漁るという印象が強いが、それは中型のカッショクハイエナやシマハイエナ。ブチハイエナは俊足と並外れたスタミナを持つ優秀なハンターであり、狩りの成功率は高い。他の大型ネコ科の動物の手柄を横取りするどころか、逆に獲った獲物を奪われることもある。

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