『フングリコングリ 図工室のおはなし会』 世にも奇書な物語 Vol.9



『フングリコングリ 図工室のおはなし会』
(岡田淳/偕成社)
奇想天外すぎる児童文学
児童文学作家、岡田淳は図画工作の先生でもあり、本作も図工の先生がお話を聞かせるという設定になっている。
表題作「フングリコングリ」は、右手の親指と左手の人差し指をくっつけ、次に左手の親指と右手の人差し指をくっつけ、次々に回転させるという手遊びをしているうちに、生徒がみんな上へ上へと浮き上がってしまい、天井を突き抜け、上の階のクラスに行ってしまうという話。まさに奇想天外!
「フルーツ・バスケット」の登場人物は、5年2組の裕一、麻希、和美、満、弘明の5人で、視点人物が次々に移っていくという斬新な手法の作品。視点の取り方が自由で面白い。
「なんの話」は、図書委員の主人公が家に持って帰ってしまった図書室の鍵を返しに行く話。学校に戻ると塀のそばに赤ずきんがいて、鉄棒の上にはぶんぶく茶釜がいて、プールの横には浦島太郎がいる。その後もみにくいアヒルの子、桃太郎、金太郎、親指姫、一寸法師、白雪姫などが次々と出てくる。
全6編がすべて面白い。小学生のときに読みたかった!
※タグの「世にも奇書な物語」をクリックすると、過去の「奇書」が見られます。
教えて奇書
応募
はこちら