此元和津也が向田邦子賞受賞、脚本「シナントロープ」が高評価


第44回向田邦子賞に此元和津也氏が決定
向田邦子賞委員会と株式会社東京ニュース通信社が主催する脚本賞の第44回選考会が4月21日(火)に東京都内で開催され、此元和津也氏の受賞が決定した。受賞作は「シナントロープ」(2025年10月6日~12月22日/テレビ東京)である。
受賞理由は「言葉の活劇」と会話劇の理想
授賞理由は、「深夜営業でありながら、入り口は広く明るく、メニュー豊富なアイデア料理の店のような作品である。人と人が話す、それだけでドミノが倒れるように物語が飛躍していく様は言葉の活劇であり、会話劇の理想であった。愚かなはみ出し者たちを同じ目線で、その魅力をまるごと引き受けて描いていく筆致は向田邦子賞に相応しく、ここに賞する。」とされている。受賞者には本賞の特製万年筆および副賞の賞金が授与される。
選考委員からも高い評価
大森寿美男氏は「個性的で不思議な作品。セリフや先の読めないストーリーも面白いが、不器用だけども妙に真面目な、現代を浮遊するような若者たちの空気感が醸し出されていて、青春群像劇にミステリー要素もあり、ノアールのような雰囲気もある。その志もレベルもすごく高い」とコメントした。大森美香氏は脚本の緻密さと登場人物の奥行きを賞賛し、井上由美子氏は連ドラにもかかわらず見ていくうちにだんだん面白くなっていく点を高く評価している。坂元裕二氏も「日常を離脱していく物語の紡ぎ方がとても見事で、現代的な強い作家性を持つ方」とコメントしている。
漫画家から脚本家へ活動の幅を広げた此元和津也氏
此元和津也氏は2010年に漫画「スピナーベイト」で活動をスタート。2013年に連載開始した「セトウツミ」は映画やテレビドラマ化された。2019年「ブラック校則」で脚本家デビューし、TVアニメ「オッドタクシー」や劇場アニメ映画「ホウセンカ」などを手がけている。受賞のコメントで「スタッフさんやキャストさんの力添えがあって獲れたと思うので、皆さんに感謝です」と述べた。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003394.000006568.html