泉ピン子&佐藤隆太W主演、声舞劇が開幕「損はさせません」


泉ピン子と佐藤隆太がW主演、新作声舞劇が東京で開幕
泉ピン子と佐藤隆太がW主演を務める『声舞劇(せいぶげき)!終活を始めた途端、55歳の息子が帰ってきました』が2026年4月25日(土)、東京・シアター1010にて開幕する。保坂祐希による小説『「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました』(講談社)を原作に、泉、佐藤のほか、星野真里、あめくみちこが出演。シアター1010を皮切りに、大阪・愛知・広島など全国で上演される。
声舞劇とは何か、新しい舞台表現の形
声舞劇とは、「声を駆使して舞うように表現したい」という思いが込められた造語である。キャストは朗読劇のように手に台本を持ってはいるが、セットや動きはどちらかというと舞台作品に近い。想像力が掻き立てられる朗読劇と、泉をはじめとするベテラン陣4人の確かな芝居を楽しめる舞台のいいとこ取りといったスタイルで、家族の絆の再生の物語がみずみずしく描かれていく。
泉ピン子が演じる母の愛情、佐藤隆太の懐深い芝居
泉が演じるのは、女手一つで息子を育ててきた晴恵。残る人生への静かな眼差しを感じさせながらも、息子・達彦を演じる佐藤の芝居を深い愛情でまるごと受け止める。佐藤が投げかける温度に応じて、毎回違うトーンで返ってくるという泉の芝居は、舞台上に生きた母親の存在を立ち上げていた。いくつになっても、息子への変わらぬ愛情を持ち続ける母の思いが、痛いほどに伝わってくる。実家に突然帰ってきた達彦は、母にも妻にも素直に言葉を伝えられない、それでいて頑固な人物だが、佐藤はセリフ以外の部分で達彦の人物像を雄弁に語り、その懐の深い芝居が泉の芝居と混ざり合うことで作品の厚みとなっている。
星野真里とあめくみちこが描く、複雑な人間関係
星野真里が演じる妻・雅代は、大手企業で出世を続けるキャリアウーマンとしての自立心や強さを感じさせると同時に、星野自身が持つ柔らかさがそのまま雅代の優しさにつながっていた。晴恵と達彦という血のつながった関係性とはまた違う、他人が家族になるための絆を描き出した。あめくみちこは親友・真知子を、喜怒哀楽がはっきりしているとてもパワフルな女性としてチャーミングに表現。笑いと涙が交錯する物語の根っこにあるのは、家族だからこそ言えなかった言葉たちであり、見ようとしていなかった本音に向き合う晴恵と達彦の姿は、きっと誰かの胸の奥にある記憶を揺さぶるだろう。
泉ピン子が自信を持ちコメント、全国ツアーへ向かう
開幕に先立ち行われた囲み取材で、泉は「原作のタイトルを見て惚れた」と出演を即決したことを明かし、「このチームワークとお話、めちゃくちゃいいですよ。損はさせません」と太鼓判を押した。佐藤は稽古期間を振り返り、「泉さんが休憩時間も含めずっとお話を聞かせてくれて、本当に現場のムードメーカーになってくださった」と語った。全国ツアーへの楽しみを問われると、泉は「お好み焼きがあったり餃子屋があったら行きたい」と笑わせるなど、4人の会話は終始賑やか。「損はさせません」という泉らしい率直な言葉が、この作品の魅力をそのまま言い表していた。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003370.000012949.html