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「うどんの神さま」が大賞受賞、第34回小川未明文学賞の贈呈式開催

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童話・児童文学
報道発表
▲贈呈式の様子。写真左より、株式会社 Gakken・橋本取締役副社長、小川未明文学賞委員会・宮川健郎会長、大賞受賞者・樹あゆりさん、優秀賞受賞者・隅垣健さん、上越市・小菅淳一市長。(プレスリリースより)

第34回小川未明文学賞、大賞作品が書籍化決定

株式会社Gakkenが協賛する「小川未明文学賞」の第34回贈呈式が2026年3月27日に開催された。上越市出身の児童文学作家・小川未明の文学精神を継承し、新しい時代にふさわしい創作児童文学作品を世に送り出すことを目的とした同賞は、1991年に創設されている。

大賞は樹あゆり「うどんの神さま」、優秀賞は隅垣健作品

今回は全802編(短編作品453編、長編作品349編)の応募の中から、樹あゆりさんの「うどんの神さま」(長編作品)が大賞を受賞した。大賞受賞者には賞金100万円と記念品の『定本小川未明童話全集』が贈られる。優秀賞には隅垣健さんの「おとぎ電車と宵待の橋」(長編作品)が選ばれ、賞金20万円と『名作童話 小川未明30選』が贈られた。

大賞作品「うどんの神さま」の内容と評価

大賞に選ばれた「うどんの神さま」は、老舗のうどん屋に生まれた小学4年生の河野陽翔と兄・悠真が、10年前に家族を残して都会に出ていった父親と再会するところから始まる家族の物語である。上越市・小菅淳一市長は「元気いっぱいな主人公の語りと、個性豊かな登場人物が織りなすストーリーで、テンポも良く、読み手が瞬く間に物語の世界に引き込まれる」と語った。最終選考委員の小埜裕二氏は、「うどんの匂いや味が、おばあさんの失われた記憶を取りもどすように、兄弟から失われた『お父さん』という言葉を取りもどすことがこのお話の文学的なテーマ」と評した。

大賞受賞者の樹あゆりさん、執筆の喜びを語る

大賞を受賞した樹あゆりさんは「『うどんの神さま』は、主人公がまず最初に浮かび、物語はあとからついてきてくれた」と執筆時を振り返った。「諦めず最後まで書き続けて本当に良かった。私の作品を選んでくださった皆様、温かく見守ってくれた家族に感謝したい」と、受賞の喜びと感謝を語っている。

優秀賞作品「おとぎ電車と宵待の橋」について

優秀賞に選ばれた「おとぎ電車と宵待の橋」は、ダムの底に沈んだ村に興味を持った小学5年生の賢一が、姿を消してしまった弟を追って、ダム完成前の昭和の世界へタイムスリップし、当時存在した「おとぎ電車」が走る村を駆けめぐる物語だ。最終選考委員の小川英晴氏は「心温まる文体によって書かれている、出来のよい作品」と評し、「ノスタルジックなタイトルも作品の魅力を表している」と語った。優秀賞受賞者の隅垣さんは、京都府宇治市でかつて運行していた「おとぎ電車」が創作のきっかけであったと述べている。

大賞作品は2026年11月ごろ書籍化

大賞受賞作品は2026年11月ごろ、株式会社Gakkenより書籍として刊行される予定である。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008935.000002535.html