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アートフェア東京20が盛況で閉幕、来場者56,938名・総取扱高36.5億円

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報道発表
プレスリリースより

アートフェア東京20が20周年を迎え盛大に閉幕

2026年3月13日から15日まで東京国際フォーラムで開催された「ART FAIR TOKYO 20」は、20年の歴史を重ねたアートイベントとして、その成果を示す数字とともに幕を閉じた。延べ56,938名の来場者を記録し、総取扱高は約36.5億円に達した。前年比28.1%の伸びを示す結果となり、チケット来場者数も約27%増で過去最高を記録している。

日本の美術市場の底堅さが明らかに

141の出展ギャラリーが参加した本フェアでは、初日から活況な取引が目立った。葛飾北斎の名品やベルナール・ビュフェなど上位価格帯の作品が複数のブースで取引されるなど、現在の市場の慎重さの中においても、日本のギャラリーが確かな視座を保持していることが示された。特に近代美術への注目が高まり、ヨーロッパ圏からの新規コレクターも複数来場するなど、グローバル市場における相対的な底堅さを反映している。

若手アーティスト作品の展示も引き続き注目を集め、複数のギャラリーが良好な成約結果を報告している。一方で、海外からの出展が減少傾向にあることも指摘されており、これはCOVID-19以降の金利環境や金融市場の流動性変動を背景とした美術市場全体の慎重さを反映しているとみられる。

会場外プログラムの充実で多面的な体験を提供

アートフェア東京20では、「アートフェアとは一つのメディアではないか」という仮説のもと、会場外プログラムを大幅に強化した。東京ミッドタウン日比谷では映像セクション「Films」を展開し、「Art and Film? 言葉で定義できない映像の未来」と題して、作品上映、トークセッション、キュレーターインタビューの三つの回路を通じて映像表現の多様性を提示した。

東京ミッドタウン八重洲ではアートチューンズ企画による公式トークプログラム「Dialogue: ASK ART, WHY?」を実施。AI、スポーツ、法律、身体表現など多様な領域から登壇者が集い、全7セッションを通じて芸術をめぐる問いを社会と接続する場として機能した。

宮島達男のメインビジュアルで会場全体を統合

本年のメインビジュアルに宮島達男の「Counter Skin in Hiroshima-3 gold」(2007年)を起用。時間や生命の連続性をテーマとした同作品は、Encountersセクションでも展示され、フェア全体の導線とシームレスに接続された。パートナーの三井住友信託銀行によるパートナーブースでも同氏の作品を展開し、視覚的・思想的な連続性を創出している。

ホスピタリティと体験価値を強化

VIP来場者は約25%増となり、ポーラのB.Aをパートナーに迎えた「AFT Premium Lounge produced by POLA B.A」を実施。VIPラウンジだけでなく一般アクセスエリアにも美しさを問い直すための空間を展開し、フェア全体の体験価値を拡張した。

工芸と日本の表現文化を市場と接続

アートフェア東京20では、コレクター活動の顕彰に取り組み「コレクターフォーカス」を新たに設立。G foundationが所蔵する榎倉康二の作品を展示し、コレクターの営みが市場とアートシーン双方に歴史的視座をもたらす重要性を示した。

また日本陶磁協会による呈茶席と特別展示「EMBODIED - Soil, Fire, Body」を実施。陶芸を視覚的鑑賞にとどまらず、素材・技法・身体感覚が結びついた体験として提供した。盆栽作家による大型インスタレーション展示も展開され、地域固有の文化が同時に現代的な発明の契機となりうることを示している。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000097200.html