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朝ドラ「風、薫る」徹底解説|看護の歴史・時代背景から見どころまで

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3月末からスタートした新朝ドラ「風、薫る」。日本で初めて看護師(トレインドナース)となった女性たちの奮闘を描いた作品です。現代社会で生活していく上で、切っても切れない「看護」の世界。興味深く視聴している方も多いはず!

そこで今回は、日本における看護の歴史や作中表現と史実の考察などをざっくりと取り上げます。また、看護関連公募についてもクローズアップ! 朝ドラ視聴と一緒に公募にもチャレンジする、ハイブリッドな楽しみ方はいかが?

※掲載している情報は過去のものの場合があります。今年度の開催状況は、主催者サイトを随時ご確認ください。

「風、薫る」が描く看護の歴史とは?時代背景とともに解説

朝ドラ「風、薫る」は、これまでの朝ドラではかなり珍しいW主人公作品。日本初の看護師になるべく専門教育を受けることとなった、一ノ瀬りん(演:見上愛)と大家直美(演:上坂樹里)が主人公です。この2人は、実際に日本初の看護師として歴史をつくった女性・大関和さんと鈴木雅さんがそれぞれのモデルとなっており、基本的にはストーリーも実際の看護の歴史に沿って進んでいきます。


現在、看護師は現代社会に欠かせない医療従事者として大きな役割を果たしていますよね。しかし、昔はまだ現代のような看護師が国内に存在しておらず、「病人の看護をする人→お金が目的で汚い仕事をする卑しい人」という偏見・イメージが根強く残っていました。そこで、そんなイメージを払拭するべく立ち上がり、現代に息づくさまざまな活動に取り組んだのが大関さんと鈴木さんだったのです。


看護師だけでなく、女性の地位そのものが低かった明治時代。1887年に看護婦養成所に入学して出会った2人は、日本初の看護師として社会の常識を変えていきます!


現在の東大病院である帝国大学医科大学第一医院にてキャリアをスタートさせると、大関さんは看護師の労働環境の改善のために奔走。数多くの書籍も執筆し、廃娼運動(遊郭で働く女性たちを救済する活動)にも力を入れました。そして、鈴木さんは今でいう訪問看護を取り扱う「派出看護婦会」を創設。誰かの奥様になるのではなく、女性が自分の力で生きていくために、2人は先駆者として全力で道を切り開いていったのです。


彼女たちによる尽力があったからこそ、看護師は今のような「あこがれの職業」へと評価が変わっていきました。「風、薫る」では、そんな先人たちの紡いだ歴史が描かれます!
 

史実との違い・共通点から読み解く「風、薫る」の見どころ

「風、薫る」は、『明治のナイチンゲール 大関和物語』という小説を原案にしています。これは、W主人公と同じように過去の朝ドラの中でも珍しい特徴。この原案小説も史実をもとに執筆されているので、ドラマも基本的には史実ベース! しかし、脚本や演出の都合上、史実とは異なる描かれ方がされた部分もあります。


たとえば、作中でりんは士族の娘でありシングルマザー・直美は教会で育てられたみなしごとして描かれます。しかし、史実では大関さん・鈴木さんともに士族の娘。直美のモデルである鈴木さんも、実はシングルマザーとして看護婦養成所に入学しています。ドラマでは「境遇が異なるバディ」ですが、実際は意外と似たところが多かった2人でした。


そもそも、この2人が実際に仲が良かったのか・どういったやり取りをしていたのかという史料もほぼ残っていないため、あくまでドラマの話はフィクションとして楽しんだ方が良いかもしれません。


でも、彼女たちが力を合わせて日本の看護の歴史を変えたことは紛れもない事実。空白部分を想像して史実に思いをはせるのも、朝ドラの醍醐味です。


ちなみに、ドラマでは数名の人物が実名で登場しています。日本初の女子留学生であり、看護婦教育を推進した大山捨松、日本の近代化を語るうえで欠かせない実業家・清水卯三郎などがその代表例です。この2人は作中でも、主人公2人を看護の世界に引き入れてくれた立役者として描かれていますね。その人物が史実で何をしたのか先取りで調べて、今後のストーリーの展開を予想する…なんて楽しみ方もおすすめです!