熊谷誠展「ちいさい舟」奈良県立図書情報館で絵本原画展示


屋根裏の舟からはじまった絵本「ちいさい舟」
奈良県立図書情報館では、美術家・熊谷誠の展覧会「ちいさい舟 アートワークと絵本原画」を開催する。『ちいさい舟』は、熊谷の生家の屋根裏に仕舞われていた舟をモチーフにつくられた絵本である。熊谷の絵に、編集者で絵本専門の書店を営む妻の聡子が文を書いている。
なぜ屋根裏に舟があったのか。作家の暮らす京都市伏見区は、万葉集にも歌われた巨椋池周辺の横大路沼に接していた。巨椋池は水害と治水工事を繰り返し、昭和の干拓事業で今は記録に残るのみになったが、古い家には水害時用に舟を棄てずに備えていたのであった。頭上の舟の存在を知らず育った熊谷にとって、それは「おだやかな年月が何十年も続いた裏付け」であり「大きな流れと変容の続きに現在があることを実感させるもの」だという。
時を旅したゆたう一艘の舟の物語。熊谷による原画と美術作品により、歴史と現在を結ぶ表現が紹介される。
同時開催「となりのゆうくん」作品展について
同時開催として、『となりのゆうくん』作品展も行われる。「今度の席替えでとなりになったアイツは、ぼくにだけムスッとしてる」という冒頭から始まるこの物語は、子どもならではの揺れやすい心の動きを描いている。アニメーション作家の多田文ヒコ(絵)と熊谷聡子(文)が豊かに表現した作品(プリント画)が展示される。悩むと気持ちは下降線だが、ちょっとしたきっかけでぱっと上昇する子どもの心情が表現されている。
関連トークイベント開催
「ちいさい舟」熊谷誠トークは、2026年7月25日(土)14時から15時30分(開場13時30分)に奈良県立図書情報館1階交流ホールで開催される。美術家・熊谷誠が絵本について語り、事前予約が必要で先着100人、参加は無料である。申込受付開始は2026年6月16日(火)9時からとなる。
「となりのゆうくん」多田文ヒコ・熊谷聡子トークは、2026年8月8日(土)14時から15時30分(開場13時30分)に同じく1階交流ホールで開催される。アニメーション作家の多田文ヒコ(絵)と熊谷聡子(文)が絵本についてお話しし、同じく先着100人で無料参加できる。こちらも2026年6月16日(火)9時から申込受付が開始される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000473.000142065.html