純木造8階建ての先進性が評価、AQ Group本社ビルがダブル受賞で累計8冠達成


日本建築学会が認めた差別化された設計思想と技術
AQ Group本社ビルが、日本建築学会主催の「作品選奨」に選出されました。同賞は建築作品集「作品選集」に掲載された中から、特に優れた作品にのみ贈られる権威ある賞です。今年は98作品より10作品にのみ選ばれる栄誉であり、AQ Groupの純木造8階建てビルがその評価を獲得しました。
評価のポイントは、一般的な木造住宅で用いられる在来軸組工法をベースに、地域ビルダーやプレカット技術を活かしながらコストを抑えつつ美観性を備えた点です。また、免振・制振装置に頼ることなく、自社オリジナル構法で純木造8階建てを実現した点が、大手主導の中大規模木造とは異なる「差別化された思想と技術」として高く評価されています。
さらに注目されたのは、単なる一作品に終わらせるのではなく、4~6階建て規模のオフィスや共同住宅への展開を見据えたプロトタイプとして位置付けている点です。試行錯誤を重ねて生み出された設計思想と技術を「普及」へとつなげる姿勢は、中大規模木造建築の新たな道筋を示すものとして期待されています。
木造建築の先進的事例として「木の建築賞」でも受賞
同建物はさらに、NPO法人木の建築フォラム主催の「第20回木の建築賞」において「選考委員特別賞」を受賞しました。関東甲信越エリアから47作品が集まり、11作品が受賞する中での選出です。評価では、木造でありながら10.92m×27.3mという広がりのあるオフィス空間を実現している点と、従来であれば鉄骨造や鉄筋コンクリート造が選択される建物規模に対し、在来軸組工法で挑戦している点が特筆されています。
現地審査においても、「内部空間の木の現わしにより、木材の魅力が印象的に表現されている建築」として高く評価されました。設計上の新たな創意工夫と数多くの実証実験を重ねたプロセスそのものが木造建築の先進的事例として認識され、「技術的裏付けと実現性を兼ね備えた点」が受賞につながっています。
ダブル受賞で累計8冠を達成、業界構造の刷新へ
AQ Groupは2024年3月に純木造8階建てのオフィスビルを竣工。鉄骨造や鉄筋コンクリート造が主流であった中大規模の領域において、木の魅力と実用性を両立させ、市場に大きな存在感を示しました。同建物は木造住宅で一般的に用いられてきた在来軸組工法のポテンシャルを再解釈し、既存の住宅インフラや一般流通材を組み合わせて「誰もが扱える中大規模木造建築」を普及価格帯で実現した点が大きな特長です。
マニュアル化・モジュール化することで、大手ゼネコン主導という従来の枠組みにとらわれず、地域ビルダーや地場ゼネコンなど、多様な担い手が参入できる仕組みを構築しています。今回のダブル受賞により、同建物は累計8冠を達成。「iF DESIGN AWARD」の受賞をはじめ、設計・構法・デザインといった多面的な観点から継続的に高い評価を獲得しており、本プロジェクトは日本の木造建築の在り方を革新する出発点と位置付けられています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000350.000008413.html