ショーン・タンの絵本『エリック』重版で4万部突破、発売15年目で再注目


NHK「あさイチ」紹介をきっかけに急上昇、品切れ店が続出
河出書房新社は、ショーン・タン著、岸本佐知子訳の絵本『エリック』(2012年10月刊行、税込定価1,100円)を2026年4月30日出来で重版する。刷数は12刷となり、累計部数は4万部を突破することが明らかになった。
本書は2026年4月10日にNHK「あさイチ」で「誰かに贈りたくなる本」として紹介されたことをきっかけに、全国書店でランキングが急上昇。品切れ店が続出するほどの反響を呼んでいる。発売から15年目のタイミングで、あらためて多くの読者から注目を集めている。
交換留学生との優しい物語、最後の5ページで感動
『エリック』はホームステイにやってきた交換留学生エリックと、ホームステイ先の少年の物語である。少年が期待するリアクションをしてくれないエリックに対し、少年の母親は「きっとお国柄ね」「いいじゃないの、本人がそれでいいんなら」と優しく語りかける。
留学期間が終わるとエリックはあっさり帰ってしまい、本当に楽しかったのだろうかと落ち着かない気持ちでいる少年たち家族には、思いもよらない展開が待ち受けていた。最後の5ページで感動しない人はいないと言われる名作として知られている。
ショーン・タンの緻密な絵と優しいまなざしで描かれた文、そして岸本佐知子による翻訳の素敵さが光り輝く、宝物のような奇跡の絵本として愛されてきた。異なるバックグラウンドを持つ人間同士が思いやりを持ち合うことの大切さが、心に深く残る作品である。
著者ショーン・タンの活躍、受賞歴も多数
著者のショーン・タンは1974年オーストラリア生まれ。本書のほか『アライバル』『遠い町から来た話』『ロスト・シング』『セミ』『内なる町から来た話』など多数の絵本著作がある。リンドグレーン賞やグリーナウェイ賞など、世界的に権威のある賞を多数受賞している。
また『ロスト・シング』をアニメーション化し、アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞。絵本作家であり、オスカー像を持つ映画監督でもある。2026年5月30日に発表されるアメリカのSF・ファンタジーの文学賞「ローカス賞アーティスト部門」でファイナリストに選出されており、受賞の行方に注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001233.000012754.html