産経児童出版文化賞受賞『白い虹を投げる』キャッチボールで紡ぐ友情


キャッチボールを通じた成長の物語
株式会社Gakkenが発行する小説『白い虹を投げる』(作:吉野万理子、絵:黒須高嶺)が、2026年5月5日に「第73回産経児童出版文化賞 ニッポン放送賞」を受賞しました。本作は、転校や家族の病気、多様性といった現代的な悩みに向き合う小学6年生の男女が、新しいスポーツ競技「キャッチボールクラシック」を通じて成長していく姿を描いた児童小説です。
クラスメイトやチームメイトと温度差を感じたり、転校先で浮いてしまったり、家族を心配させたくなくて本音を飲み込んでしまったりと、多感な時期の少女・少年たちが抱える切実な想いを丁寧に描いています。SNSやメッセージアプリが当たり前になっている今だからこそ、相手を思いやる1球を投げるという温かい思いが込められた作品が、名誉ある賞に輝きました。
ふたりの主人公が紡ぐメッセージ
物語の中心となるのは、ヤヤと葉央のふたりの主人公です。日本プロ野球選手会が推奨する「キャッチボールクラシック」に魅せられたふたりは、定期的にメッセージでやりとりしながら互いに励まし合い、県大会での再会を誓います。
野球を愛する小学6年生のヤヤは、前チームでキャプテンを務めていましたが転校により新しいチームになじめず、女子が甲子園に出られないという見えない壁や保護者間の人間関係に悩んでいます。一方、葉央はヤヤの元チームメイトで現在はキャプテンを担当。脚の病気をしていた弟・トモを気遣うあまり兄弟の距離感に悩みつつ、メンバー不足で試合ができない少年野球チームを支えていく中で、ふたりのメッセージが絆を深めていきます。
プロ野球選手も推薦する力強いメッセージ
本作は、プロ野球の第一線で活躍する選手たちからも厚い支持を受けています。日本プロ野球選手会の丸佳浩選手は「チームスポーツだからこそ味わえる瞬間を、読んでほしい。それこそが僕が野球を続けられる理由だから」とメッセージを寄せており、作品の普遍的な魅力を示唆しています。
「産経児童出版文化賞」は1954年に産経新聞社により制定された児童文学賞で、70年以上の歴史を持つ由緒ある賞です。これまでに翻訳本を含む絵本や児童小説、児童ノンフィクションなど約1,200作品が表彰されてきました。『白い虹を投げる』は2025年3月3日に発売予定で、定価は1,760円(税込)です。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008971.000002535.html