ミネアポリス美術館蔵「花鳥図屏風」が福島へ里帰り、高精細複製品を寄贈


米国から福島への里帰り実現
キヤノン株式会社と特定非営利活動法人 京都文化協会は、米国ミネアポリス美術館蔵「花鳥図屏風」(雪村周継筆)の高精細複製品を福島県に寄贈することを発表した。このプロジェクトは「綴プロジェクト」の第18期作品であり、2026年5月30日(土)から6月21日(日)まで福島県立博物館エントランスホールで展示される。
室町時代の傑作、雪村周継の作品
「花鳥図屏風」は室町時代に描かれた水墨による屏風の大作である。作者の雪村周継は関東・東北地方を中心に活躍した独創的な画風で知られる画家だ。画家人生の多くを会津や三春で過ごしたとされており、福島と深いゆかりがある。原本は米国に所蔵されているため日本での鑑賞の機会は極めて限られていたが、高精細複製品の制作により、雪村ゆかりの地である福島への里帰りが実現した。
キヤノンの最先端技術と京都の伝統技が融合
高精細複製品の制作にあたっては、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラでオリジナルを撮影し、独自開発のカラーマッチングシステムを用いた画像処理を行った。12色の顔料インクを搭載した大判インクジェットプリンターで出力した後、京都の伝統工芸士が屏風に仕立てることで、オリジナルの文化財を限りなく忠実に再現している。このように入力から出力に至るイメージング技術と、京都伝統工芸の匠の技との融合により、卓越した複製品が生み出された。
5月29日の寄贈式典と関連イベント
2026年5月29日(金)に福島県立博物館にて、一般の方も参加可能な寄贈式典およびトークイベントを開催する。式典は14時から14時30分まで、トークイベントはその後①14時50分から15時20分、②15時30分から16時まで実施される。場所は福島県立博物館 雪国ものづくり広場なんだべや(福島県会津若松市城東町1-25)で、参加費は無料、予約は不要である。トークイベントでは「綴プロジェクトについて~キヤノン独自の先進技術と京都伝統の技の融合」および「雪村がいた会津~蘆名氏と向羽黒山城」についての講演が予定されている。
展示と関連企画について
寄贈作品は5月30日(土)から6月21日(日)まで同館エントランスホールで展示され、ガラスケースなしで間近に鑑賞できるほか、写真撮影も可能となる。あわせて、5月30日(土)より開催されるテーマ展「会津の絵画」では、福島県立博物館所蔵の雪村作品を含む、会津ゆかりの絵師・画家の作品が展示される。寄贈作品は、その後も同館での展示やイベント、教育普及事業などで活用される予定である。
「綴プロジェクト」の歩み
「綴プロジェクト」は、キヤノンと京都文化協会が2007年より共同で推進している社会貢献活動だ。日本古来の貴重な文化財の中には、歴史の中で海外に渡った作品や国宝として大切に保管されている作品など、鑑賞の機会が限られているものが多い。このプロジェクトではオリジナルの文化財を忠実に再現した高精細複製品を制作し、ゆかりのある社寺や自治体、博物館などへ寄贈することで、一般公開や学校教育の現場などでの活用を実現している。これまでに葛飾北斎や俵屋宗達、尾形光琳の作品など、60作品を超える高精細複製品を制作してきた。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001199.000013980.html