和田咲良の個展「□□」で狼男が象徴する関係性の均衡を表現


狼男をモチーフに実像と虚像が交錯する個展
株式会社The Chain Museumが運営する六本木のギャラリー「アートかビーフンか白厨(パイチュウ)」では、2026年6月19日から7月18日まで、アーティスト和田咲良による個展「□□」を開催する。本展は、人間と動物の中間的な存在としての「狼男」を主なモチーフに、大型キャンバス作品から立体、刺繍、木版画まで、多様な素材を用いた新作を展覧するものである。
自己と他者の関係における均衡性をテーマ
和田咲良は、鑑賞者が「絵画を一方的に見ることへの違和感」を出発点として、幅広い素材と技法を駆使した制作活動を行っている。明るくポップでありながら、ほんの少しのおかしみや怖さも兼ね備えた作風で、実社会のコミュニケーションにおけるパワーバランスの不均衡に目を向けている。本展では、自己と他者の関係における均衡性への問いから、「関係性の横断」をテーマに展開。曖昧さと両義性をはらんだ存在の象徴として「狼男」をモチーフの中心とし、「main」と「dub」をキーワードに作品を構成している。
異素材の思いがけない組み合わせで新たな視点を提供
本展では、絵画、刺繍、木材のオブジェに加え、新たに木版画を選択し、展示空間の大きな窓や鏡、調理場や人々の営みをヒントとして機能させている。タイトルの「□□」は、2枚並んだキャンバスやフレーム、窓、実像と虚像といった複数の意味を内包し、簡潔な記号として可視化したものである。異素材の思いがけない組み合わせと、会場が備える特徴を活かした空間構成により、作品と鑑賞者が相互に作用するための装置として機能する。
ワークショップとDJイベントも開催
会期中には、子どもから大人まで楽しめるワークショップと、DJによる音楽イベントも開催される。ワークショップ「ひっくり返すパペット」は7月4日(土)15時から17時に開催予定で、手袋などの既製品を加工してパペットを作る内容となっている。また、7月18日(土)には、DJによる音楽を楽しみながら作品を鑑賞できるクローズイベントが開催される(参加費2,000円、ワンドリンク付)。
和田咲良のプロフィール
和田咲良は1999年神奈川県生まれで、2024年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域を卒業。同年「ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI2024」で藪前知子賞と小山登美夫賞を受賞している。絵画を基軸としながら、生活に馴染みのある布や刺繍などを用いて、インスタレーション、映像、パフォーマンスなど、ジャンルに縛られない多様な表現方法で展開してきた。見る人と作品が相互に関係しあい、作品自体が何かの気づきのヒントになるような能動的で多面的な鑑賞を促す独創性を生み出している。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000383.000038948.html