ロイヤル・バレエ『ウルフ・ワークス』映画館で5/15公開、文学と最先端アートの融合


ヴァージニア・ウルフの世界を踊る現代バレエの最高傑作
英国ロイヤル・バレエの常任振付家ウェイン・マクレガーが2015年に振り付けた『ウルフ・ワークス』が、5月15日(金)から映画館で公開される。20世紀の最高峰の小説家ヴァージニア・ウルフの代表作『ダロウェイ夫人』『オーランドー』『波』を題材に、3つのパートで構成される本作は、ローレンス・オリヴィエ賞と英国舞踊批評家協会賞を受賞した傑作である。文学と最先端のバレエが融合した総合芸術を、マックス・リヒターの音楽とともに大スクリーンで堪能できる。
ナタリア・オシポワと日本人ダンサーの共演に注目
現代最高のバレリーナであるナタリア・オシポワが、ウルフの分身でもあるクラリッサ役を演じ、深みのある演技とマクレガー特有の複雑な動きを劇的に表現する。同時に、金子扶生、高田茜、前田紗江ら多数の日本人ダンサーも活躍する。第2部『ビカミングス』では、SF映画の中にいるようなレーザー光線の中で、金子扶生ら日本人ダンサーがハイスピードで近未来的な動きを披露し、その活躍が大きな見ものとなっている。
3つのパートで異なる世界観を表現
第1部『I NOW, I THEN』は『ダロウェイ夫人』をモチーフにした物語性の高い演出が印象的なパート。戦争のトラウマに苦しむ兵士・セプティマスとのシーンも見どころである。第2部『ビカミングス』は『オーランドー』に基づき、性転換をしながら400年生きた青年貴族の数奇な運命を描く。スタイリッシュな照明の中で、ダンサーたちが時空を超えて踊る。第3部『火曜日』では『波』をテーマに、ナタリア・オシポワが夫役の俳優の腕の中で揺れるように踊り、作品は入水自殺による最期の時を迎える。
ウルフの音声を用いた独特の演出
本作ではウルフがエッセイ『職人の技術(クラフツマンシップ)』を朗読した唯一の現存する音声記録が、バレエの冒頭で語り部セクションの一つとして用いられている。さらに、英国演劇界を代表する女優マギー・スミスやジリアン・アンダーソンがウルフの小説の一節や遺書を朗読する音声も使用される。このようにしてヴァージニア・ウルフの高度に洗練された世界を再現したバレエが誕生したのである。
全国の映画館で1週間限定公開
5月15日(金)から5月21日(木)まで、TOHOシネマズ日本橋ほか全国の映画館で1週間限定で公開される。新シーズン「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26」は全9演目を各1週間限定で公開する。上演時間は3時間3分であり、ライブ観劇とは一味違う、贅沢で至福の時間を映画館で味わうことができる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000125.000016700.html