イラン映画『捨てられたものたちの詩人』上映会、東京外国語大学で7月4日開催


検閲下で製作されたイラン映画、詩を通じた社会表現
東京外国語大学は2026年7月4日(土)、TUFS Cinemaにおいてイラン映画『捨てられたものたちの詩人』の上映会を開催する。本作は日本でも著名なモフセン・マフマルバーフが脚本を手掛け、2006年のタジキスタン国際映画祭で最優秀賞を受賞するなど、国際的に高い評価を獲得している作品である。不況下のテヘランで、詩人を夢見ながらも清掃員として働く青年の淡い恋と希望を、イラン社会に漂う閉塞感や人々の残酷な人生と対比させながら描き出している。
上映後、研究者3名によるトークセッション実施
上映後には、ペルシア文学やイスラーム研究を専門とする気鋭の研究者を迎え、検閲下の製作背景やイラン社会における「詩」の役割といった作品の深層を読み解くトークセッションが行われる。登壇者は木下実紀氏(京都大学白眉センター特定助教)を筆頭に、村山木乃実氏(本学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニアフェロー)の企画・解説、後藤絵美氏(本学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授・イスラーム・ジェンダー研究専攻)の司会で進行する。
開催概要と参加方法
上映会は2026年7月4日(土)14時開映、13時40分開場、16時30分終了予定。会場は東京外国語大学アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール(東京都府中市朝日町3-11-1、西武多摩川線「多磨駅」徒歩5分)である。本編上映は77分で、英語・日本語字幕が用意されている。入場料は無料だが、事前登録を推奨している。定員を超える場合は事前登録者を優先するため、詳細情報はhttps://www.tufs.ac.jp/event/2026/260704_c01.htmlを確認すること。
作品の特徴と表現手法
『捨てられたものたちの詩人』(原題:Shāʻer-e zobāle-ha)は2005年製作のイラン映画で、ペルシャ語で77分の作品である。ストーリーは詩人を目指しながらも清掃員となった主人公が、ゴミを集める日々のなかで一人の女性に恋をし、匿名で手紙を送り続ける姿を追う。不器用ながらもまっすぐに生きる彼の無邪気さと希望が観る者に勇気を与えるとともに、イラン国内の検閲下で製作されたため、曖昧かつ詩的な表現が随所に用いられており、イラン社会と「詩」の密接な関係を映し出している。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000162518.html