食への問い直しを映す四人展「Generic Foods」、南青山で開催


現代の食のあり方に対する問題提起
NPO青山デザインフォーラム(ADF)は、「ADF Art Gallery Project」の43回目となるアート展を開催する。shiraki、ZENZABURO、宮瀬環、松野ももによる四人展「Generic Foods(ジェネリック・フーズ)」は、2026年6月5日(金)から6月19日(金)まで東京・南青山のGARDE Galleryで開催される。オープニングレセプションは6月5日(金)18:00〜20:00で、自由に参加できる。
本展では、複製性を重視する現代の食のあり方に対する疑問から集まった四人の作家が、食を巡る状況を各々の視点から表現した作品を発表する。インスタレーション、ファッション、絵画、ウェアラブル作品、タイル作品など、多様な媒体を通じて食への根源的な問いかけが展開される。
四人の作家の活動と視点
東京藝術大学修士課程に在学するshiraki は、インスタレーションとファッションを主な媒体に、既存の価値と視点を問い直す表現活動を行っている。武蔵野美術大学卒業生のZENZABURO は、自身の作品を「インテリアの絵」と捉え、独自のタッチで身近な風景を描く。心理的な安心感をもたらす絵画の可能性を探る表現を展開している。
Royal College of Art在学の宮瀬環は、情報工学の知識を活かし環境に反応するウェアラブル作品を制作。身に纏うものを通じて未来の人間のイメージを模索している。フリーランスデザイナーとして活動する傍ら、アーティストとしても活動する松野ももは、食品をモチーフにしたタイル作品を中心に制作している。
展覧会テーマ「Generic Foods」の意味
展覧会のタイトル「Generic Foods」は、食べ物が商品として流通・消費されることが当たり前となり、コピー&ペーストが繰り返される現代の食の様子を表現している。特に都市空間に暮らす人々は、生産や加工の過程をほとんど知ることなく、規格化された食べ物を口にすることが日常となっている。
食材の多くは匿名化され、一口の食べ物はその背後にある知らない人たちへの信頼の上に成り立っている。食の均質化には工業化、グローバル化した流通網、長期保存技術への信頼、国を超えた文化の混ざり合いなど多くの要素が関わっている。食べ物について考えることは、現代という時代そのものを考えることと同義といえよう。
作品を通じた食の捉え直し
本展では、作ることと食べることが乖離した現代の食のあり方への批判を超えて、記号化された食べ物や食べ方と私たちの関係をユーモラスに表現する。四人の作家がそれぞれ積み重ねてきた方法を用いて、食べ物を「作る」「交換する」「口にする」行動を振り返る契機が提示される。作品を通じて食の輪郭を捉え直すことで、日常的に利用するスーパーや食卓が、昨日とは少しだけ異なった景色に映るかもしれない。
開催概要
会期は2026年6月5日(金)~6月19日(金)で、時間は11:00~18:00(最終日は15:00まで)。会場はGARDE Gallery(東京都港区南青山5-2-1 NBF ALLIANCEビル4F)で、休廊日は日祝である。来場の際は1階店舗ではなく、直接4階の会場にお越しいただくことをお勧めする。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000039033.html