生成AI活用で業務時間71000時間削減、三菱UFJ信託銀行がFDUAアワード大賞受賞


FDUAアワード2026で最高位を獲得
三菱UFJ信託銀行株式会社は、一般社団法人金融データ活用推進協会(FDUA)が主催する「FDUAアワード2026」において、最高位である『FDUAアワード大賞』を受賞した。信託銀行として培ってきた高度専門ナレッジを、生成AI時代の競争力の源泉として再定義し、企業資産として活用・継承できる企業ナレッジ基盤として整備した取り組みが評価されたものである。
受賞内容と評価のポイント
今回の受賞タイトルは「生成AIを活用した企業ナレッジ基盤確立により業務変革と競争力強化を実現」で、AIアシスタントを活用したナレッジデータベースの体系的な整備、専門用語辞書の作成、非構造データの構造化などが進められた。2026年1月時点で4事業領域・9業務へ展開し、年間71,000時間規模の業務効率化につながる取り組みへと成長している。
評価された点は、信託業務における競争力の源泉を「AIモデルの高度化」ではなく「企業ナレッジ」と捉え、ナレッジそのものを企業資産として再定義したことである。また短期間での実装到達、複数事業領域・業務への展開、現場主導の改善サイクルやCoE組織を核とした推進体制により、成果の持続性と応用性を備えていることも高く評価された。
課題解決へのアプローチ
三菱UFJ信託銀行は2023年度上期より社内での生成AI活用に取り組んできた。同行の業務は法制度・商品設計・業務プロセス等に関する高度な専門ナレッジを基盤としており、こうした知見は課題解決力や競争力の源泉である。一方で、マニュアルや過去の照会履歴、担当者の経験知などが各部門に分散し、必要な情報の検索・理解・継承に時間を要することが課題となっていた。
ナレッジマネジメント基盤の構築
このような課題に対して、生成AIをはじめとするデジタル技術と信託銀行として培ってきた高度な専門ナレッジを掛け合わせ、暗黙知を組織で活用できる形式知へ転換するナレッジマネジメント基盤を構築した。今後は、社員一人ひとりが保有する知見や経験を組織の力として活かし、次世代へ継承していくナレッジマネジメントをさらに高度化することで、顧客への提供価値向上と持続的な企業価値向上を目指す予定である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000333.000036656.html