宮本輝『湾』5月27日発売、昭和から令和を描く傑作長篇小説


幸福な風景のみを描く、著者渾身の新作『湾』
宮本輝さんの待望の新作長篇小説『湾』が2026年5月27日(水)に発売される。昭和34年、京都・舞鶴へ向かった十歳の少年が見た、一生思い出し続けるほどに幸福な風景と美しい出来事を描いた作品である。ある一家の豊かな人生の航路を、戦後から令和にかけて丁寧に描き出す傑作である。
刊行に際し、著者から「幸福な風景と美しい出来事しか書かない。それはどんな小説世界をつくるだろうか。」というメッセージが届いている。読後、夢と希望に心を満たされる物語として位置付けられている。
昭和の漁村から時代を超えた物語
物語は、五粒の種を託され舞鶴へ向かった少年・光太と、喘息を抱え海辺で育つ姉・皐月を中心に展開する。昭和の漁村の営み、高度経済成長に伴う家業や相続の変化、そして大人になる痛みと喜びが描かれていく。舞鶴湾に降り注ぐ光が、家族の記憶と人生の航路を時代を超えて照らし続ける作品である。
多くの受賞経歴を持つ著者の最新作
宮本輝さんは1947年兵庫県神戸市生まれ。77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞した。『優駿』で吉川英治文学賞、『約束の冬』で芸術選奨文部科学大臣賞、『骸骨ビルの庭』で司馬遼太郎賞を受賞。18年に「流転の海」シリーズ全九部を完結させ毎日芸術賞を受賞した。25年『潮音』全四巻で菊池寛賞を受賞している。2010年に紫綬褒章、20年に旭日小綬章を受章した。
『湾』の基本情報
『湾』は四六判ハードカバーで、定価は2420円(税込)。ISBNは978-4-10-332531-4である。新潮社からの発売となる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002941.000047877.html