シャガール作品をLED舞台で再現、バレエ「アレコ」が2026年上演


マルク・シャガールの巨大背景画をLEDスクリーンで高精細再現
株式会社IMAGICA EEXは、2026年5月29日(金)より「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」のシアター空間「Box1000」にて開催されるバレエ「アレコ」全幕再演において、映像演出および技術協力として参画することを発表した。本公演では、マルク・シャガールが手掛けた1枚あたり横約15メートル、縦約9メートルに及ぶ全4点の巨大な舞台背景画を、横21メートル、縦9メートルの常設LEDスクリーン上に高精細に再現する。先端デジタル技術と舞台芸術を融合させた新たな表現に挑戦する。
原画保護と舞台表現の拡張を両立させた革新的なアプローチ
シャガールが「アレコ」のために描いた巨大背景画は、長年にわたり原画保護の観点から舞台での再使用が極めて困難とされてきた。今回、高画質・高精細なデジタルアーカイブ技術を活用して背景画をデータ化することで、貴重な芸術作品を保護しながらも、現代の演出環境における舞台表現の拡張を見事に両立させた。シャガール本来の色彩と構図が、ダンサーたちの身体表現とデジタル空間上で鮮やかに交錯する、これまでにない幻想的なバレエ体験が実現される。
LEDスクリーンならではの「光を描く」表現手法を開発
従来のバレエにおける舞台美術では、布に描かれた巨大な背景幕に対して物理的な舞台照明を当てることで、美術と舞台空間を一体化させていた。しかし、「Box1000」に導入されている巨大LEDスクリーンは自ら発光する特性を持つため、物理的な幕のように画面に直接照明を当てて空間をなじませることができない。IMAGICA EEXは、この構造的な違いによる課題に対し、「光が当たっているように見せる」緻密な照明効果のCG制作を行った。高精細化された絵画データの色彩や質感を損なうことなく、光と陰影のコントラストを映像内で繊細に表現することで、「光を投影する」から「映像で光を描く」という全く新しい切り口の舞台照明・演出表現を実現した。
伝統芸能からライブコンサートまで、応用可能性は無限大
「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」は、アートやテクノロジーなどの領域を横断して、新しい物語と文化を創造し、「100年先へ文化をつなぐ」ことを使命とする複合型ミュージアムである。IMAGICA EEXは、過去の古典芸術を単なる映像化で終わらせず、現代の技術で「再演」するというMoN Takanawaの挑戦的なビジョンに深く賛同し、今回の革新的なプロジェクトが実現した。開発された「実空間のパフォーマンスと巨大LED上の美術を高次元で調和させる演出手法」は、バレエというジャンルにとどまらず、歌舞伎などの伝統芸能、オペラやミュージカルといった舞台演劇、さらには大規模なライブコンサートなど、これまで物理的な背景幕が用いられてきたあらゆる表現領域へと応用できる高い発展性を秘めている。
2026年5月29日から6月7日まで東京・高輪で上演
バレエ「アレコ」の公演は、2026年5月29日(金)から6月7日(日)にかけて、東京都港区の「MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000」で開催される。原作はロシアの文豪アレクサンドル・プーシキンの詩「ジプシー」(1827年)であり、音楽にはチャイコフスキーのピアノ三重奏曲 イ短調をオーケストラ用に編曲した楽曲が用いられる。シャガールが手がけた全4点の巨大背景画は、現在、青森県立美術館アレコホールに展示されている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000166641.html