液体のような金属表現「FLUX METAL」、ミラノデザインウィークで初披露


大阪のサインメーカーがミラノに持ち込んだ新素材
大阪を拠点とするサインメーカー・株式会社ダイカンと3D造形デザインブランド・130(ONE THIRTY)は、2026年4月20日~26日にイタリア・ミラノで開催された「ミラノデザインウィーク2026」にDAIKANとして初出展しました。フォーリサローネの中心地・ブレラ地区の「Palermo 18」を会場に、鏡面研磨された金属が液体のように揺らぐ新素材表現「FLUX METAL」と、それを用いたインスタレーション「Return to… — The Beauty of Resilience」を発表したのです。
精密加工技術と職人の手仕事から生まれた「FLUX METAL」
「FLUX METAL」は、特殊金属素材の断面を鏡面研磨することで生まれた新たな金属表現です。光や視点の変化によって、とろりとした液体のような揺らぎを見せます。この独特の表情は、機械加工だけでは成立しません。最終工程には、DAIKANの熟練職人によるミクロン単位の手仕事が施されています。精度と感性、両方が揃って初めて生まれる素材表現といえるでしょう。1964年の創業以来、ラグジュアリーブランドや商業施設のサイン製作を通じて培ってきた精密加工技術と職人の手仕事を、素材体験・空間体験へと拡張する試みとして位置づけられました。
五感で体験するインスタレーション空間
《FLUX TABLE》を空間の中心に据え、素材・光・香り・触感を横断するインスタレーションとして構成されました。天板となる「FLUX METAL」に対し、130(ONE THIRTY)が彫刻的なベースを設計・制作しています。1本のフレームを連続的に立体構築する独自の3D造形技術によって生まれた構造体は、DAIKANの素材技術と融合し、一体の作品として成立しました。地下フロアでは、触覚・嗅覚・味覚をテーマとした体験も展開され、触覚サンプルへの接触、オリジナルフレグランス、金平糖を用いた味覚体験など、視覚を超えた五感全体に訴えかける空間を構成しています。展示のテーマ「Resilience(しなやかな強さ)」は、硬いはずの金属が光や人の動きによって表情を変える様子そのものに宿っており、変化を否定するのではなく、そこから本来の状態へと戻っていく力が表現されました。
国内外での今後の展開
会期中は欧州を中心とするデザイン・建築・ライフスタイル関連メディア複数媒体での紹介をはじめ、現地のデザイン・建築関係者からも広く関心が寄せられました。本展示は、2026年6月3日(水)に開催される「Milano Design Meeting 2026」にて、日本企業による出展事例のひとつとして紹介される予定です。また、《FLUX TABLE》は9月に大阪で開催される「OSAKA DESIGN WEEK 2026」、および10月に東京で開催される「DESIGNART TOKYO 2026」での展示も予定されており、ミラノでの発表を経て、日本国内でも本プロジェクトの背景や素材表現を紹介する機会として展開していきます。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000175374.html