人間国宝が魅了!福井県池田町の薪能に約400人が感動


約800年の伝統が舞台に 池田町の薪能が復活
福井県池田町で開催された「能楽の郷 池田 皐月薪能」は、県内外からの多くの観客を魅了した。令和4年に23年ぶりに復活してから毎年実施されており、今年も約400人の観客が訪れ、日本の伝統文化を堪能した。
地域に根差す民俗芸能が披露 第一部では2つの芸能が競演
第一部の民俗芸能交流会では、福井県池田町で約800年受け継がれてきた「水海の田楽・能舞(国指定重要無形民俗文化財)」が上演された。地元の中学生3人が舞い手を務め、荒ぶる神々を鎮める田楽「あまじゃんごこ」と、夫婦の和合を祝福する能舞「高砂(たかさご)」を披露した。石川県輪島市名舟町から招かれた「御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)」も登場。400年以上伝わる郷土芸能の激しいパフォーマンスに、会場は大いに沸いた。
人間国宝による至高の舞 金剛永謹師の卓越した芸が光る
第二部の能・狂言には、京都から「大蔵流 茂山宗彦師」と「金剛流 二十六世宗家 金剛永謹師(人間国宝)」を招待した。大蔵流狂言「寝音曲(ねおんぎょく)」では、酒好きの太郎冠者が主人の命に回避しようとするコミカルな応酬戦が繰り広げられ、会場は笑いに包まれた。金剛流能「車僧(くるまぞう)」では、人間国宝・金剛永謹師とその長男・金剛龍謹師が「静」と「動」の対照的な舞を披露し、観客を引き込んだ。
能面公募展の優秀作品が舞台で活躍 現代の面打ち師を応援
能・狂言で使用した面は、池田町主催の「第22回全国能面公募展」の優秀作品から選ばれた。「大天狗」の面には最優秀賞の能面「大癋見(おおべしみ)」(田中徳平さん作)が、狂言面には審査員特別賞の「空吹(うそぶき)」(清水充子さん作)が使用されるなど、現代の面打ち師にとって登竜門となる公募展の作品が主要流派の舞台で活躍した。
関連イベントで伝統文化を身近に 体験コーナーも好評
薪能当日は「変身・能役者体験」が開催され、参加者は池田町の「水海の田楽・能舞」で使われていた能装束と能面を着装し、保存会の方々に所作を指導いただいた。また会場には池田の食や木の魅力を楽しめる物販店が立ち並び、上演前から大いに賑わった。上演後は、町民が廃油から作ったエコキャンドルが参道を照らし、幻想的な雰囲気を演出した。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000035317.html