クレイグ・コステロが南青山で個展開催、渋谷の壁画で知られるアーティストが新作を発表


クレイグ・コステロの個展がアニエスベー ギャラリー ブティックで開催
アニエスベー ギャラリー ブティックは、2026年5月30日(土)から7月31日(金)まで、クレイグ・コステロ(KR)による個展『Thank you for letting me be myself again.』を開催する。会場は東京都港区南青山5-7-25ラ・フルール南青山2F。営業時間は12:00~19:00で、月曜日が休廊となる。
渋谷のアイコン作品から3年ぶりの来日
クレイグ・コステロは2018年に来日した際、アニエスベー渋谷店のファサード全面に作品を制作し、その作品は今も渋谷のストリートシーンのアイコンとして親しまれている。今回は3年ぶりの来日であり、本展では新作シリーズを発表する。展覧会タイトルは、長年にわたり数多くのミュージシャンに引用されてきた楽曲のタイトルから着想を得ている。なかでもコステロが強く惹かれたのは、「again」という言葉が持つ力である。「自分らしくあること」の大切さを改めて問いかけるこの言葉は、彼自身の創作姿勢と深く共鳴しており、本展全体を貫くメッセージとなっている。
紙に積み重ねられたアクリルとエナメル
クレイグ・コステロが本展で発表する新作シリーズ『Thank you for letting me be myself again』は、紙を支持体とし、アクリルとエナメルが幾重にも積み重ねられた作品群である。絵の具の堆積は紙そのものの厚みを凌駕するほどに達し、その表面にはすべての過程が刻印されている。地下鉄の壁面から引き剥がされてきたかのような粗さと累積感が特徴だ。コステロは絵の具を意図的に制御しながらも、同時にそれを解放する。重力に従い落下し流れゆく物質の運動に委ね、降り注ぐ水、炸裂する花火、あるいは天体の運行を想起させるイメージを生成している。本作はスタディであると同時に、それ自体として完結した自律的オブジェクトでもある。
ストリートアートから現代美術へ
ニューヨークを拠点に活動するコステロは、1980年代のニューヨークにおけるグラフィティ・ライター、スケーター、パンクといった活気あるサブカルチャーの中で形成された。DIY的精神を持ち、消火器や園芸用スプレー、靴墨ボトルといった意外な道具を用いてアートの枠組みを拡張してきた。現在は積極的にグラフィティを行っていないものの、グラフィティは依然として彼の作品において重要な役割を果たしている。彼の絵画は形態的な表現や素材の物質性を探求しており、制御と制御不能のあいだの繊細な相互作用を捉えている。
関連展覧会も同時開催
6月8日までPARCO MUSEUM TOKYOで開催中の『agnès b. on aime le graff!!_50年、ストリートとともに』では、アニエスベー所蔵のクレイグの大型キャンバス作品が展示されている。会場となるアニエスベー ギャラリー ブティックはPARCO MUSEUM TOKYOとアニエスベー渋谷店から徒歩圏内に位置しており、あわせて巡ってアニエスベーの現在を体感できる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000136.000007744.html