懐かしの新東宝映画がDVD化、志村敏夫監督作が初登場


志村敏夫監督の未DVD化2作品が初映像化
新東宝キネマノスタルジアから、志村敏夫監督の『死刑囚の勝利/狼ボスを倒せ』と『暁の追跡』がDVD化される。志村敏夫は確かな演出力でファンからの人気が高い職人監督として知られており、今回のリリースは彼の未DVD化作品2点をカップリングした初DVD化となる。
死刑囚の勝利/狼ボスを倒せの魅力
『死刑囚の勝利』は、組織の陰謀によって無実の死刑囚とされた男が復讐に挑むアクション映画だ。キャバレーを舞台に、冤罪、裏切り、過去の恋情、国際犯罪組織の陰謀が交錯する。新東宝らしい戦後犯罪映画の醍醐味を存分に楽しめる作品である。天城竜太郎が無実の罪を背負って逃亡する主人公・葉山を熱演。前田通子はダンサー・麻耶を演じ、退廃的な空気感の中で妖艶な陰影を添えている。田崎潤が事件の真相を追う河合刑事を熱演し、その存在感で物語に奥行きを加えた。
『狼ボスを倒せ』(「群狼」改題縮尺版)は志村敏夫の監督デビュー作である。戦後闇市を舞台に、市井の家庭が暴力と恐怖に巻き込まれていく過程を描いた代表作が初DVD化される。原作は翻訳家で小説家の秘田余四郎。脚色を八木隆一郎と志村敏夫が担当し、戦後社会の不安を濃密なサスペンスに仕上げた。佐分利信が殺人現場を目撃することで日常が崩れていく主人公の内面の揺らぎを見事に表現している。本映像は1948年に公開された「群狼」を1958年に改題縮尺版として再公開したもので、現存する唯一の本編映像である。
市川崑監督作「暁の追跡」もHDリマスターで登場
『暁の追跡』は市川崑監督×新藤兼人脚本による作品で、戦後新橋の夜明け前の街を駆ける若き巡査の追跡サスペンスだ。スリリングな展開の中に、市川が後に確立する独特な構図やリズミカルな編集、キャラクター演出の萌芽が感じられる市川崑の初期代表作となっている。新藤兼人の脚本は、ジャンル映画の枠内で闇市や旧軍人社会などの生々しいリアリズムや人間の業や戦争の罪を浮かび上がらせている。交番を舞台にした群像劇として、戦後社会をドキュメンタリータッチで描いている作品としても楽しめる。池部良が失態をきっかけに事件の渦中へ踏み込んでいく若い巡査を好演し、田崎潤が現場を知る先輩巡査を演じて重厚な存在感を発揮している。野上千鶴子が芯の強さと儚さを併せ持った役を印象的に演じ、杉葉子が池部良の恋人に配されてシリアスな展開にさりげない華やぎを添えている。本作は1950年初公開である。
発売日と価格について
発売日は2026年9月2日(水)。『死刑囚の勝利/狼ボスを倒せ』は4,400円(税込)、『暁の追跡』は3,300円(税込)での販売となる。発売元は国際放映株式会社および株式会社ファイヤークラッカー、販売元は株式会社ファイヤークラッカーである。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002697.000031422.html