ユニバーサルデザインの書体で児童書がグランプリ受賞


ルビフル大賞2026でグランプリを獲得
株式会社Gakkenが発行する『みんなの「読める」をデザインしたい わたしは書体デザイナー』が、2026年6月2日に「ルビフル大賞2026」のグランプリを受賞した。ルビフル大賞とは、「ルビ(ふりがな)があるからこそ届いた一冊」を称える賞で、ルビが多くふられていることで「読める人」の広がりを生みだしている本に光を当てることを目的としている。
書体デザイナーの8年にわたる挑戦
本書は、著者・高田裕美さんが手がけた「UDデジタル教科書体」の開発ストーリーを児童向けに描いた初の著書である。UDデジタル教科書体は、メガネやコンタクトレンズを使っても見えにくい弱視者にヒアリングして作られた書体で、完成までに8年を要した。様々な試作を当事者に見てもらい改善を繰り返すことで、読み書きに困難さのある人にとっても、通常学級の児童にとっても読みやすい、ユニバーサルデザインの書体が誕生した。2017年にはWindows OSに標準搭載され、現在では学校の教科書や教材、テレビ番組のテロップ、自治体の広報紙など様々な場面で活用されている。
子どもたちに広がる視点
本書は、書体やユニバーサルデザインについて理解を深められるよう、図版や写真を豊富に使用している。カラーページから始まり、お子さんが自分ごととして書体やユニバーサルデザインに向き合うきっかけになるよう構成されている。章と章の間には、三大書体(明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体)をキャラクター化したコラムなども掲載され、書体の楽しさや奥深さをビジュアルとともに理解できる。将来の夢にデザイナーを挙げる子どもたちの夢を後押しする内容となっており、デザインと社会貢献の切り口から学べる一冊である。
さらなる選定実績
本書は2026年夏には、第22回大阪こども「本の帯創作コンクール」課題図書、「学校がすすめる夏休み子どもの本」にも選定された。読書感想文の教材としてもおすすめできる作品であり、小学校中学年以上を対象とした全128ページのA5判となっている。定価は1,760円(税込)で、2025年11月13日に発売開始予定である。電子版も同時配信される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000009080.000002535.html