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光と記憶が交錯する鏡面の花々、ニール・ホッド個展が天王洲で開幕

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絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
Nir Hod《100 Years Is Not Enough》2026(プレスリリースより)

KOTARO NUKAGAで「Flowers of Memory」を開催

KOTARO NUKAGA(天王洲)では、2026年7月4日(土)から8月8日(土)まで、ニューヨークを拠点に活躍する現代アーティスト・ニール・ホッドによる個展「Flowers of Memory」を開催する。本展では、油彩とクロームを組み合わせた銀色の鏡面のなかに、花々の浮かぶ水辺が立ち上がる〈100 Years Is Not Enough〉シリーズが発表される。

鏡面に映る自分を取り込む、革新的な絵画体験

ホッドの絵画は、クロームが生む銀色の鏡面によって、見る者の姿や気配を画面へと招き入れる。絵画は風景の再現を超え、見る者の内部に眠る記憶を呼び起こす「場」として立ち上がり、鑑賞体験そのものを更新するのだ。本展で展示される〈100 Years Is Not Enough〉は、パンデミック期に作家が自然のなかで過ごした時間を背景に生まれた作品だ。「生きていることの美しさを受けとめるには百年では足りない」という感覚が核となっている。

画面に浮かぶ花や水辺の気配は、しばしばモネの《睡蓮》を想起させるが、ホッド作品は古典の再演には留まらない。記憶のなかで一度ほどかれたイメージが、鏡面の反射と多層の操作、そして表面に刻まれた時間の痕跡によって、より曖昧で切実な「見覚えのある未知」として立ち上がってくる。その根底には、美と崩壊が同じ画面に共存するというホッドの主題の一貫性があり、この二重性が初期作から現在のシリーズに至るまで連続する核となっている。

酸とアンモニアが生み出す、制御と偶然の美学

〈100 Years Is Not Enough〉は、キャンバスに伝統的な油彩技法で下層を描いたうえで、クロームを重ね、さらに酸やアンモニアなどの化学反応を介して表面を変質させていく工程を重ねることで制作される。クローム顔料は高圧のエアガンで塗布され、やがて鏡のような反射面へと変化する一方、ホッドはその層をあえて剥がし、傷つけ、下層を露出させる「破壊」を制作の核に据えている。繊細な拭い取りから荒々しい削り取りまで、制御と偶然のバランスのなかで画面は生成され、光と色彩に複雑な深度が生まれる。絵画が一枚の完成品である以前に、時間と作用が刻まれた「出来事」として立ち上がるプロセスが重要なのだ。

国際的な評価を集めるアーティストの活動領域

テルアビブ美術館やサラ・ヒルデン美術館での発表、Art Baselなどの国際的な舞台での紹介を通じ、ホッドは批評と市場の双方で確かな評価を築いてきた。その活動は展示空間にとどまらず、2025年には建築家ピーター・マリノが手がけたDiorのニューヨーク・マンハッタン新旗艦店「House of Dior New York」に作品が展示された。さらに2026年5月には大阪の「House of Dior 心斎橋」にもコミッション作品が展示されるなど、ラグジュアリーブランドにも高く評価されている。

開催概要

会期は2026年7月4日(土)から8月8日(土)。開廊時間は11時30分から18時00分(火から土)で、日月祝は休廊。オープニングレセプションは2026年7月4日(土)16時00分から18時00分に開催され、作家本人が在廊する予定だ。会場はKOTARO NUKAGA(天王洲)で、所在地は東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000071871.html