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増永眼鏡121周年記念、アーティスト小林健太とのトークで語る創業精神

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報道発表
左から)アーティスト・小林健太、増永眼鏡株式会社 代表取締役社長・増永宗大郎(プレスリリースより)

121周年を迎えた増永眼鏡とアーティストの対話

エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社が主催するアートプラットフォーム「MEET YOUR ART」の企画により、新たにオープンした「MASUNAGA1905 八重洲店」でトークイベント「視点を更新するクラフトマンシップ」が開催された。6月に創業121周年を迎えた増永眼鏡株式会社のアートプロジェクト「MASUNAGA1905 meets ARTISTS」の第2弾である。登壇者はアーティスト・小林健太、増永眼鏡の代表取締役社長・増永宗大郎、そして「MEET YOUR ART」を主宰する加藤信介。眼鏡づくりとアート、それぞれの領域におけるものづくりの思想や技術との付き合い方について語り合った。

「メガネを作ること」が目的ではなかった

増永眼鏡は現在、製品の約8割を海外市場へ展開し、日本を代表するアイウェアブランドとして世界各国で支持を集めている。しかし増永宗大郎は、その原点について「眼鏡を作ることが目的ではなく、地域や社会の役に立つことを考えた結果として、眼鏡づくりにたどり着いた」と語った。120年にわたり受け継がれてきたクラフトマンシップの根底には、製品そのものではなく社会への貢献という思想があるのだ。眼鏡づくりについては「掛け心地、耐久性、デザイン。その三つがうまく融合していることが良い眼鏡だと思う」と述べ、自社で設計開発から金型製作、部品加工、表面処理、組み立てまでを一貫して行う内製化の強みについても紹介した。

「よく生きたい」という想い

一方、アーティスト・小林健太は自身がアートに惹かれた原体験について「アーティストになりたいというよりも、よく生きたいという感覚が先にあった」と振り返る。それは作品をつくる職業への憧れというよりも、仲間や先輩、後輩たちと関わりながら文化を育み、面白いことを生み出していく生き方や豊かさへの憧れであったという。現在、小林は写真、映像、デジタルメディアを横断しながら活動している。街の光や色彩、テクスチャーを観察し、それらを解体・再構築するように作品へ落とし込む独自の表現について、「風景をテクスチャーや色として一度解体し、それを絵画のように組み立て直している感覚がある」と語った。

企業とアートが協働する意義

増永宗大郎は、アートプロジェクトを継続する理由を「新聞広告を出したり、テレビCMを打ったりして買いに来るような商品ではない」と説明し、「眼鏡だけでは表現しきれない部分を、アートとの協働によって伝えられるのではないか」と述べた。商品そのものではなく、その背景にある思想や姿勢を伝える手段として、アートとの協働に取り組んでいるのである。加藤信介は企業とアーティストの協働について「アーティストは誰かの依頼や市場の要請からではなく、自分自身が設定した問いに向き合いながら作品を生み出している。だからこそ企業やブランドと向き合ったときに、通常のリサーチやマーケティングでは辿り着けない掘り下げ方ができる」と語り、アートとの協働はブランドそのものを見つめ直し、その本質を再発見するプロセスであると述べた。

テクノロジーの時代だからこそ

トークでは、AIをはじめとするテクノロジーとの向き合い方についても議論が交わされた。小林は「合理化して先へ進むだけではアートは生まれない」「意味がないように見える遊びや寄り道の中にこそ価値がある」と語り、効率化が進む時代だからこそ文化や創造性の余白を守ることの重要性を指摘した。また「面白い人たちと一緒に何かを続けていくこと自体が文化をつくる」と話し、コミュニティや人とのつながりの大切さについても触れた。企業とアーティストが互いの視点を持ち寄ることで生まれる新たな発見が、製品や作品をつくることそのものではなく、その背景にある思想や価値観を社会へ届けることの重要性を示している。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000213.000065348.html