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能の魅力を初心者向けに紹介、徳川美術館で企画展開催

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報道発表
プレスリリースより

日本の伝統芸能「能」の世界へようこそ

能は「謡(うたい)」と呼ばれるセリフやメロディーと「舞」によって物語が展開する、日本の伝統的な舞台芸術である。600年以上にわたり受け継がれてきた幽玄な能の世界をより身近に感じてもらうため、名古屋の徳川美術館では企画展「お能、はじめまして。」を開催する。能面や装束などの見どころを、イラストを交えてわかりやすく紹介し、まったく知らない方にも能の魅力を伝える。

圧倒的な存在感を放つ「面(おもて)」の技巧

能楽師は役を演じるのではなく、その存在を身に宿すという考え方のもとで舞台に立つ。神や鬼、霊、女性、老人などを表現するために用いられるのが「面(おもて)」である。江戸時代まで能は主として男性によって演じられていたため、若い男性の役などは「直面(ひためん)」といい、面をつけずに演じる。直面もまた役としての「面」であり、素顔そのものを見せているわけではない。

舞台上で圧倒的な存在感を放つ面には、役柄にふさわしい表現を生み出すためのさまざまな技巧が凝らされている。その美しさは、美術工芸品としても高く評価されており、一つひとつが工芸作品として珍重されている。

役柄を一目で示す「能装束」の世界

能では「面」と「能装束」の組み合わせによって役柄が表現される。豪華な織物は鬼神や高貴な人物を、質素な色合いは僧や老人を表すなど、文様や配色、形、素材の異なる能装束を組み合わせることで、観客は一目で役柄を見分けることができる。

代表的な能装束である「唐織(からおり)」は、色鮮やかな糸で草花文様を織り出した女性用の装束である。美しく舞う女性や天人には大きな袖が優雅に翻る「長絹(ちょうけん)」を、雄々しい鬼神や武士には力強い文様の「狩衣(かりぎぬ)」や「法被(はっぴ)」を合わせるなど、役柄に応じてさまざまな能装束が用いられる。

能の調べをつくる「四拍子(しびょうし)」

能では「謡(うたい)」に加え、「囃子(はやし)」が音楽的要素を担っている。囃子は笛・小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ)・太鼓の四つの楽器で構成され、「四拍子」と呼ばれる。その編成は、ひな祭りの五人囃子と同じである。

囃子は伴奏だけでなく、場面の効果音としての役割も担う。甲高く響く笛の音、鼓や太鼓の力強い響き、そして奏者たちの掛け声が一体となり、能ならではの幽玄な世界をつくり出す。会場では動画も用意されているため、実際の音色と併せて楽しむことができる。

企画展の開催概要と記念講座

企画展「お能、はじめまして。」は2026年6月25日(木)から7月20日(月・祝)まで開催される。会場は徳川美術館および蓬左文庫展示室で、開館時間は10時00分から17時00分(最終入館は16時30分)。料金は一般2,000円、大学生・高校生1,200円、中学生以下無料である。

また、「シテ方宝生流」の能楽師である辰巳満次郎氏を講師に招いた記念講座「お能、はじめまして。入門編」が2026年6月28日(日)13時30分から15時00分まで開催される。舞台で実際に使用しているお道具の紹介や実演が行われ、受講料は2,000円(入館料は別途必要)。定員は90名で予約制となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000126379.html