尾田栄一郎『ONE PIECE』大海賊百景が麻布台ヒルズで展示、越前和紙とコロタイプで復刻


横長の大作を和紙にコロタイププリント
尾田栄一郎が描いた『ONE PIECE / The Scroll 弍』が、2026年7月8日より集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー(麻布台ヒルズ)に巡回展示される。紙を横につなげて描かれた横長の大作を、和紙にコロタイププリントするシリーズ「The Scroll」の第二弾となる作品である。
「大海賊百景」の誕生背景
2021年、『ONE PIECE』連載1000話を記念して全世界を対象に「第1回 ONE PIECEキャラクター世界人気投票 WORLD TOP100」が行われた。「大海賊百景」はこの人気投票で上位に入ったキャラクターを中心に、尾田栄一郎が描きおろした作品である。「週刊少年ジャンプ」2021年39号〜41号の3号にわたり掲載され、横につなぐと長大な1枚のイメージが現れる。記念碑的なイラストレーションを作品化するため、特別な紙と特別な印刷が選ばれた。
伝統工芸と最先端技術の融合
紙には手漉きの越前和紙が用いられている。1865年に創業した岩野平三郎製紙所は、初代が絵画制作に優れた「雲肌麻紙」を開発し、横山大観らに愛用された。現在も伝統的な原料を用いて長辺3メートルを超える紙を制作する、日本で唯一の大判手漉き和紙工場である。
印刷にはコロタイププリントが採用された。実用化された写真製版技法としては最も古いものとされ、定着されたイメージが100年以上残ることが歴史的に実証されている。1887年創業の便利堂は、現在でもカラーのコロタイプ印刷を行う世界で唯一の工房である。海賊たちのビビッドな色彩を再現するため、1紙につき23版という通常の商業印刷の5倍以上の版を用いた。3紙で69版を用いる、空前のプリントとなっている。
同時開催「Covers」シリーズも展示
同時に、『ONE PIECE』のコミックスカバーイラストをB4サイズの和紙にコロタイププリントするシリーズ「Covers」も展示される。2025年に便利堂コロタイプギャラリーで発表した10作品に、新たに6作品が加わる。展示期間は2026年7月8日から11月29日までである。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000902.000011454.html