朝日新聞が国際文化会館ジャーナリズム大賞で大賞・特別賞をW受賞


世界秩序の変容を描く連載が大賞を受賞
株式会社朝日新聞社は、「第3回国際文化会館ジャーナリズム大賞」の大賞と特別賞を受賞しました。2025年5月から始まった連載「帝国の幻影~壊れゆく世界秩序」が大賞に、「日米安保密約に関する公文書報道」が特別賞に選ばれています。公益財団法人「国際文化会館」が6月24日に発表しました。
帝国主義的な時代への回帰を検証する連載
大賞受賞の連載では、戦後の世界秩序を支えてきた主権の平等や領土の不可侵といった原則が、大国の手によってきしみを強めている現状に着目しています。ロシア帝国の幻影を追い求めプーチン大統領がウクライナを侵攻し、米大統領に返り咲く前から帝国主義的な言動を強めていたトランプ氏に着目し、全6編にわたり世界各地の現場ルポと識者インタビューを重ねました。
連載開始後、米国によるベネズエラとイランへの攻撃など、秩序の崩壊が想定を上回るペースで進んでいます。国内外の専門家インタビューや見応えあるインフォグラフィックも企画の特徴です。
日米安保密約に関する公文書報道が特別賞を獲得
特別賞を受賞した日米安保密約に関する公文書報道は、政治部の藤田直央専任記者によるものです。2025年8月3日朝刊1面「安保密約 岸首相が主導」や9月のネット連載「首相・岸信介の密約」で、1960年代の日米安保条約改定時からあった朝鮮半島有事対応をめぐる密約の交渉に迫りました。インタビューや解説記事を交え、現在の日米両政府の対応にもつながる問題点を指摘しています。
世界との関わりから見た日本の課題を表彰
国際文化会館ジャーナリズム大賞は「日本と世界の関わり」という観点から、優れた検証や調査をした報道に贈られます。林香里選考委員長(東京大学大学院情報学環教授)は「世界秩序の変容と地域社会の変貌を描き出し、現代社会の相互連関を見事に照射しました」とコメントしています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002222.000009214.html