再生可能エネルギーとAIに着目した展覧会『風を掘る』札幌で開催


SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト『風を掘る』とは
札幌文化芸術交流センターSCARTSと北海道大学CoSTEPの協働による展覧会が2026年7月10日から7月20日まで開催される。アーティスト・永田康祐による新作映像作品を展示する本展は、アートとサイエンスの領域を横断・融合させることで、若い世代の探究心や感性を養うことを目的としている。
テーマ「リジェネラティブ」が示す環境再生の視点
本プロジェクトのテーマである「リジェネラティブ(環境再生)」とは、人間の働きかけによって自然が本来持つ再生力を引き出し、環境をより良い状態へと育んでいこうとする考え方である。サステナブル(持続可能)が現在の状態を維持することに重点を置くのに対し、リジェネラティブは自然環境の回復や再生を目指す点が特徴だ。近年、農業や漁業、林業といった一次産業の分野を中心に広がっており、人と自然の関係を見つめながら、より豊かな循環を生み出していこうとする考え方として注目されている。
永田康祐が追究する北海道のエネルギー課題
北海道は豊かな自然に支えられた地域である一方で、気候変動や人口減少、エネルギーをめぐる課題に向き合っている。近年、風力発電をはじめとする再生可能エネルギーの導入が進む一方で、AIや情報産業の発展を背景に、データセンターによる膨大な電力消費も拡大しているのが現状だ。永田康祐は「リジェネラティブ」を出発点に、風力発電の風景やエネルギー生産の現場に注目しながら、北海道各地をリサーチ。消費と生産、都市と地方、経済活動と環境保護の関係性についての映像作品を制作している。本展では、情報社会を支えるエネルギーのあり方と、その背後にある現代社会の構造が表現される。
展覧会の概要と関連イベント
展覧会は札幌市民交流プラザ1階のSCARTSコート、モールA・Bで開催され、入場は無料である。7月12日(日)にはアーティストトーク(10:30~12:00)とワークショップ「Letter to F~未来のエネルギーへの手紙~」(13:00~15:00)が実施される。アーティストトークでは永田康祐と研究者が登壇し、作品の制作プロセスやリサーチでの気づきが紹介される。ワークショップは未来のエネルギー利用について考察する内容となっており、参加無料で事前申込が必要だ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000106727.html