SNS採用は安心感70%、企業の雰囲気発信が求職者の心つかむ


SNS利用者の79.3%が動画プラットフォームを活用
スマートフォンの普及により、ニュースや買い物、友人との連絡など、多くのことがSNSの中で完結する時代となった。仕事探しや採用の場面でも、SNSの存在感は少しずつ大きくなっている。株式会社NEXERと総合人材会社の株式会社プレイス&アビリティが共同で実施した調査では、普段SNSを利用している全国の男女300名を対象に「SNSと採用・仕事探し」についてのアンケートを行った。調査結果から、求職者がSNSを通じてどのように企業情報を受け止めているのかが明らかになった。
普段利用しているSNSについて聞いたところ、最も多かったのは「YouTube」で79.3%。次いで「X(旧Twitter)」が63.7%、「Instagram」が52.0%、「TikTok」が31.3%、「Facebook」が30.7%と続く。動画を中心としたYouTubeが最も多い一方で、テキスト主体のXや写真・動画を楽しめるInstagramも、半数以上の人に利用されている。複数のサービスを目的によって使い分けている様子がうかがえる。
企業アカウント接触は3人に1人、SNS発信は「企業の雰囲気」が1位
SNSで企業の公式アカウントや求人情報を見たことがあるか聞いたところ、「ない」と回答した方が63.3%、「ある」と回答した方が36.7%だった。全員がSNSを日常的に使っている人たちであるにもかかわらず、企業のアカウントや求人情報に触れた経験があるのは3人に1人ほどにとどまっている。
実際に見たことがある人が持った印象について聞くと、最も多かったのは「企業の雰囲気が分かりやすい」で39.1%だった。次いで「親しみを感じる」が24.5%、「信頼感が高まる」が20.9%と続く。SNSでの発信は、求人情報だけでは伝わりにくい職場の雰囲気や、そこで働く人の様子を知る手がかりになっているようだ。
企業が発信すべきコンテンツ、「商品・サービス紹介」が66.4%でトップ
企業がSNSで発信すべきだと思うコンテンツについては、「商品・サービス紹介」が66.4%で最も多かった。次いで「仕事風景」が38.2%、「1日の仕事の流れ」が33.6%、「福利厚生・制度紹介」が30.0%、「オフィス紹介」が23.6%と続く。商品やサービスの紹介が最も多い一方で、上位には「仕事風景」や「1日の仕事の流れ」など、実際に働く現場が伝わるコンテンツも並んでいる。企業が何を提供しているのかだけでなく、社員がどのように働き、どのような環境なのかも知りたいと考える人が多いようだ。
求人検討時の企業SNSアカウント、安心感につながると70.0%が回答
求人情報を見る際、企業のSNSアカウントがあると安心感につながるかを聞いたところ、「非常につながる」は16.4%、「ややつながる」は53.6%で、あわせて70.0%が安心感につながると回答している。一方で、「あまりつながらない」は20.0%、「まったくつながらない」は10.0%だった。
安心感につながる理由として、「働く人のリアルが知れるから」「身近に感じられる」「公式アカウントの信憑性」といった声が挙げられた。「実際に働いている人の様子を知れる」「普段はわからないことを知れる」といった意見からは、求人情報だけでは得にくい情報をSNSに求めていることがうかがえる。また、公式アカウントの存在や継続的な情報発信は、企業の信頼性や透明性を感じるきっかけになっているようだ。求職者にとってSNSは、企業をより身近に感じ、応募前の不安を和らげるための情報源のひとつになっているといえそうである。
今後のSNS採用、53.0%が「増える」と予想
今後SNSを通じた採用・仕事探しは増えると思うかを聞いたところ、「やや増えると思う」が43.3%、「大きく増えると思う」が9.7%で、合わせて53.0%の人が「増える」と回答した。一方、「あまり変わらないと思う」は41.7%、「減ると思う」は5.3%である。
増えると思う理由として、「SNSの利用が当たり前になっている」「求人情報を身近に感じられるようになった」「デジタル化が進んでいる」といった声が寄せられた。仕事探しの入口が変化していることがうかがえ、企業側にも、求職者を待つだけではなく、自ら情報を届けていく姿勢が求められていると感じる人がいるようだ。SNSは、求人情報を探す手段のひとつとしてだけでなく、企業と求職者がより気軽に接点を持つための場として、今後さらに活用が広がっていくのかもしれない。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002944.000044800.html