飛騨市がごみ袋を『燃やすしかないごみ』に名称変更、ごみ減量を推進


可燃ごみの4割が紙・プラ、分別の迷いをなくす施策
岐阜県飛騨市は2025年6月から、従来の「可燃ごみ(燃えるごみ)」用指定ごみ袋の名称を「燃やすしかないごみ」に変更しました。岐阜県内自治体では初めての試みである。令和7年度に実施した家庭系ごみの組成調査によると、可燃ごみ全体の約4割が紙類やプラスチック類であり、全体の約2割がリサイクル可能な資源であることが判明しています。
市は「分別の分かりづらさ」に原因があると考え、市民の負担を減らす「分かりやすい仕組みづくり」と、捨てる瞬間の「意識改革」に同時に着手しました。4月導入の「プラスチック類の一括回収」とセットで、市民の行動変容を促す持続可能なごみ減量を目指しています。
資源循環で焼却施設の維持費削減を実現
「可燃ごみ」として処理されているごみの中には、分別をすれば新たな製品の材料として生まれ変わる「資源」がまだ多く含まれています。これらをただ燃やして灰にするのではなく、正しく分けて次へと循環させていくことが、分別の一番の狙いです。
分別が徹底されて可燃ごみの総量が減ることは、結果として多額の費用がかかる焼却施設の維持・修繕コストを抑え、施設を長く大切に使うことにも繋がります。公共施設の延命によって守られた財源は、最終的に市民サービスの維持・向上という形で、市民の皆さんの暮らしへと還元されていきます。
プラスチック一括回収でごみ袋や花苗ポットへ再資源化
飛騨市では今年4月より「プラスチック類の一括回収」を開始しました。「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」第33条に基づく再商品化計画認定申請を行い、令和7年12月1日付で主務大臣の認定を受けています。これにより、製品そのものがプラスチック100%でできているプラスチック製品も、市指定のごみ袋で一緒に出すことが可能になりました。
回収されたプラスチック類は、再商品化事業者である株式会社富山環境整備へと運ばれ、リサイクル原材料となり、ごみ袋や花苗用のポットなど新たな製品へと100%生まれ変わっています。排出したごみが資源へと生まれ変わるプロセスを可視化することで、市民の皆さんの丁寧な分別努力が確かな資源循環へと繋がっている手応えをともに実感できる環境づくりを進めています。
ごみ袋の新名称が捨てる前に考えるきっかけに
「燃やすしかないごみ」への名称変更により、ごみ袋に入れる前に「本当にこれは燃やすしかないのかな?」と少しだけ立ち止まって考えていただき、市民の皆さんが努力して分別して、最後に残ったどうしても燃やすしかないものだけを入れてもらう袋にしたいというメッセージが込められています。
飛騨市が導入しているごみ分別アプリ「さんあ~る」上で、収集日カレンダーなどの表記を『燃やすしかないごみ』へと変更したところ、市民の皆さんから「『燃やすしかないごみ』という名前になったことを知り、捨てる前に立ち止まって考えるようになり、分別を意識するようになった」という声が届き始めています。今後も市民の皆さんの分別の負担を減らしながら、わかりやすい仕組みづくりを積み重ねることにより、地域一体となったリサイクルの輪を広げていきます。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000216.000120394.html